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本誌の辛亥革命関連報道  
孫中山―堅忍不抜、百折不撓の革命家

 

同志たちと連絡をとりはじめた頃、かれは生存するためには、ある種の職業で自分の革命活動をごまかさなければならないと考えました。そこで、医者という職業を選びました。かれは広州博済医学校で勉強するかたわら、革命を宣伝しました。学校で知り合いになった鄭士良は孫中山の主張に心から賛同しました。それいらい、この二人はさらに多くの青年と連絡をとって革命に参加させ、たえず闘争の戦術を討論するようになりました。一年後、孫中山は香港西医書院に転校しました。この学校の方がずっと課目がそろっていたからです。香港で、かれはさらに陳少白、尤少紈、楊鶴齢、陸皓東らの戦友と知り合いになりました。

卒業後、孫中山は澳門で開業しましたが、以前の計画どおり、かれのおもな目的はやはり革命をやることでした。かれの組織した秘密団体「興中会」は、一八九四年にホノルルで正式に結成を宣言しました。同時にまた、香港と広州にそれぞれ「乾亨行」と「農学会」を結成して、この二つの組織を事実上、革命の指導機関としました。

清朝政府の無能のために、甲午戦争は失敗を喫しました。孫中山はこれ以上待てなくなり、革命、革命以外に祖国を救うことはできないと感じました。最初の攻撃をおこなうときがやってきました。一八九五年十月、孫中山は広州の清朝政府の役所に武装攻撃をおこなう準備をしましたが、そのとき第一回目の失敗をなめました。革命党員に渡す予定だった六百挺の拳銃が船上で清朝の官吏に押収され、かれの二人の親密な同志陳皓東、朱貴全が難に遭い、さらに七十名の同志が逮捕され、投獄されました。清朝政府は孫中山の逮捕命令を下しましたが、かれは魔手を逃がれて、ハワイに潜入し、そのごアメリカ、イギリス、ヨーロッパ大陸の各地をまわりました。

海外に出ると、孫中山はただちに革命活動を再開しました。かれはいたるところで、華僑と留学生のあいだに宣伝と組織活動をすすめました。一八九六年から一八九九年までのあいだに、かれはロンドン、パリ、ブリュッセル、ジュネーブ、ベルリンなど中国人が生活し、勉学しているすべてのヨーロッパの中心都市を訪問しました。民族主義を宣伝したとき、かれは人びとがよく耳を傾けてくれるのを感じました。満州族が中国を支配してすでに二百年以上になっていましたが、華僑のあいだには、漢族の民族意識は依然として消えていませんでした。というのは、一六四四年に、明朝が滅びたのち、一部の学者が海外に逃がれて、秘密組織をつくり、代々民族意識を伝えてきたからです。孫中山は華僑から自分の主張にたいする道義上の支持を得ただけでなく、満清王朝をくつがえそうとするかれの事業にたいする巨額の支援資金をも得ました。

まさにこの海外活動の時期に孫中山は自分の当時の理解にもとづいて、かれの民族主義、民権主義、民生主義を制定したのです。かれはマルクスとエンゲルスのことを知り、またレーニンとロシアの労働者の革命活動についてのニュースも耳にしました。早くもその頃から、社会主義がかれにとって吸引力となりました。かれは留学生たちにマルクスの『資本論』と『共産党宣言』を研究し、当時の社会主義的な刊行物を読むようすすめました。

こうした活動をおこなっていた頃の孫中山の生活はきわめて苦しいものであり、しかもつねに生命の危険にさらされていました。しかし、かれの革命にたいする信念はけっしてゆるがず、中国人民の圧迫者に打撃をあたえる機会をみいだすことにいちども手をゆるめたことがありませんでした。一八九六年十月、かれがロンドンで革命活動をおこなっていたとき、あやうく魔手にかかりそうになったことがあります。十月十一日、かれが中国公使館の前を通ったとき、公使館員にみつけられてらっ致されました。清朝の役人はかれを公使館内に厳重に監禁し、船が来れば本国に送還してざん首に処する用意をしていました。かれが接触できた唯一の人は、毎日、水をとどけてくれる雇い人の老婆だけでした。

幸運なことに、それよりすこし前、こんなことがありました。孫中山がホノルルにいたとき、町を歩いていると、向こうから一台の馬車がやってきたのですが、思いがけないことに車に乗っていた人がなんと香港時代のかれの恩師ジェームス·カントリー医師夫妻だったのです。夫妻は、すでに停年になったので、いま帰国する途中だといって、かれにロンドンの住所を教えてくれました。

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