◇私の作品を大先輩が激賞に驚く◇

私の脱線話からここまで考えてくれたことに驚き、教えるということはこういうことなのだろう、と思った。問題の答えを教えるのではなく、自分で答えを見つけられるように指導するのが、教師の役目なのだろうと、この学生から教えられたことを、「ゆうLUCKペン」に書いた。

このことについては北京週報のブログでも一部を書いたが、加えて「生まれ変わっても新聞記者をやりたい」ことや、中国への関心は小学生時代、そろばん学校の帰りに、親しくなった屋台のラーメン屋のおじさんに、おごってもらった美味しさが忘れられなかったのが原点だったことなど私の半生を披歴した。

これを読んだ東京本社の社会部長などを歴任した92歳の大先輩から「とても感動した」と称賛を頂いた。２月に開かれた刊行パーティーでも、「昔デスクから芥川賞作品を読めと薦められたが、昨今は芥川賞作品より『ゆうLUCKペン』を読むべきだ」と挨拶された。私の作品だけでなく、他の優秀な作品を取り上げてのことだが、思いもよらぬことだったのでとても驚き嬉しかった。

刊行パーティーには都合で参加できなかったが、かつての上司から電話や手紙で「君の文章が激賞されたぞ」と連絡を頂いた。ブログ開設10周年目にこのような評価を頂いたのは、錦上に花を添えるような喜びになった。