ブログが今年10周年になったのを機会に、これまで学生と交流したメールを読み返していたら、卒業生への結婚メッセージが何通かあった。結婚式へ招待の案内や、結婚が決まった報告メールへの祝福などを返信したものだ。巣立った学生が良き伴侶と出会い、妻となりやがて母となる報告もその都度あり、それらにお祝いと励ましを加えてメールで交流した。教師と学生の絆は教室内だけではなく、社会人になってから何年間も続くことを改めて知り、教育の崇高さと教師という職業の重要性や遣り甲斐を強く感じた。祝福メッセージをいくつか紹介したい。

◇「草原情歌」で歌われる≪好姑娘≫◇

大学院を卒業した朱圓圓さんから結婚式の招待状が届いたのは、南京大学に勤務して４年目だった。初めて院生を担当した私の１期生で、修士号を取得し南京大学に残って同僚になった。招待状をもらい次のようなメッセージを送った。

≪ご結婚おめでとうございます。朱圓圓さんとの出会いは、南京大学大学院１年生の時でした。私は新聞社を定年退職してその年の10月、南京大学の日本語教師として赴任しました。

結婚指輪をはめてもらい笑顔の新婦・朱圓圓さん 

朱圓圓さんは、名前のように丸い顔で笑顔がとても素敵な学生でした。性格も円満でいつも周囲に陽光を照らす太陽のようでした。青海省民謡の「草原情歌」に歌われる《好姑娘》のようだなあ、と思いました。

このような女性を生涯の伴侶として、ともに歳月を過ごすことができる人は中国一の幸せ者です。朱圓圓さんにお願いです。結婚後は伴侶一人だけでなく、13億人の中国人を含めた65億人の全世界の人たちにも、その明るい笑顔を向けて、地球上に陽光を照らし《同一個世界、同一個夢想》を実現してください。

明るく幸福な家庭を築いてください。（20XX年11月　斎藤文男）≫