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◇ブログ10周年・祝結婚メッセージ①◇
~笑顔の陽光で明るく幸せな家庭を~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2018-05-14
タグ: 南京大学;結婚式;中日交流
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◇13億分の1人に13億倍の眼差しを◇

やがて母親になった知らせがあり、オモチャを見せるとそれを目で追うようになり、視力がついたことや、名前を呼ぶと振り向くようになったことなど成長の報告があり、母親になった喜びを味わうとともに、育児の忙しさや難しさも感じているようだった。

これらの報告に、私は自分の経験を含めて次のように返信した。

≪ご出産おめでとうございます。母親になった感じはいかがですか。嬉しく誇らしいような、ちょっぴり不安のような、さまざまな感情が入り交ざった複雑なものではありませんか。

幼稚園に迎えに行き、帰りに一緒に遊ぶ母親・朱圓圓さん 

私も30数年前、新聞社の赴任先の青森県三沢市で長女が誕生したとき、そんな感じでした。誕生したその日は、東北本線で特急列車が脱線転覆し、その取材で2日間、自宅に帰ることができませんでした。妻はまったく知らない土地で親戚や友人もほとんどなく、病院で出産しました。その娘が20数年経って、南京大学に2年間留学して、米国人と結婚し、アメリカに住むなどということは当時まったく想像できませんでした。

子供を育てることは大変だと思っていたのですが、いつの間にか、子供に親が育てられていることに気がつきました。夜遅く帰宅して、子供の寝顔を見ていて、「この子の親は世界中に自分しかいない」ことを知らされ、父親としての意識を実感させられました。

「子供のためなら何でもやってやろう」と思ったことから、社会奉仕の精神を教えられました。子供はいたずらや予期せぬ怪我で親を困らせて、日に日に成長していきます。いたずらや怪我は子供の成長の証であり、子供を叱らず、忍耐強く温かな気持ちで成長を見守る必要があると思いました。

日々、事件、事故の取材をしながら、子供たちが被害者になった場合、それまでの見方とはまったく違って、その親の胸の痛さも考え記事に書くようになりました。交通事故で血だらけになった我が子を抱えて、取材に来た新聞記者に怒鳴りながら八つ当たりしている父親を見たとき、自分の子供が同じような状況になったら、その父親と同じような感情になるだろう、と思いました。

子供が生まれた直後の時は、出産や乳幼児の問題。幼稚園に入れば幼児教育の大切さ。小学校に入学すれば教育問題。中国に留学すれば国際問題や日中関係。子供の成長とともに各方面の課題に目が向けられ、親も成長してきました。子供がいたからこそ、と感謝しています。

赤ちゃんの誕生日は、親としての出発の日です。毎年の子供の誕生日は、親として成長してきたかどうかの一里塚にもなります。子供の成長を祝うとともに、年年歳歳、親の自覚を促されてきました。

子供の立場に立てば、誕生日は親に感謝をする日でもあります。とくに母親には、この世に誕生させてもらったことに感謝しなければならない。そんなことも子供の存在から学びました。

朱圓圓さん。13億分の1人に、13億倍の温かな眼差しを注ぎ、楽しい育児であることを祈ります。そして、朱圓圓さんと同様、優しく思いやりがある人に成長することを期待しています。(20XX年5月 斎藤文男)≫ 

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