◇瞬間芸能の「変面」、しなやかな舞踏、見事な合唱◇ 

第二部は中国・伝統芸能の中でも国家級の秘技とされる「変面」から始まった。これは京劇の衣裳をまとい、隈取した顔を一瞬に変える瞬間芸能。舞台では、夫妻が「双人変面」と言われる２人で交互に顔の隈取を変える技を演じていた。複雑な隈取をした顔が瞬間に変化する度に、会場から「オオッ！」という驚きと拍手が起こっていた。２人で40回近くも顔を変えていたが、この芸能は関係者以外には絶対に門外不出となっている。どのような仕掛けになっているのかは、いまだに謎となっている。 

この後、東京朝鮮中高級学校の舞踏と合唱が披露された。舞踏は淡い空色と赤の民族衣装を着た女性が、かごを片手にリンゴ畑でリンゴを収穫する姿を、優しくしなやかな動作で見事に表現していた。合唱も見事な声量とハーモニーで、舞踏、合唱ともに全国競演大会で金賞に輝いたとのこと。 

続いて二胡演奏があり、日本の紫金草合唱団が「紫金草物語」を83人で歌いあげ、長い拍手が続いていた。 

東京朝鮮中高級学校舞踏部の「リンゴの豊作」