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文化体験が相互理解への道 安藤潤一郎氏
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本誌記者 成瀬明絵、李一凡 · 2017-09-27 |
タグ: 文化交流;経済成長;中日交流 | 印刷 |
本誌のインタビューに答える安藤潤一郎氏(撮影:本誌記者成瀬明絵)
2017年9月、中国文化部と中国社会科学院が共催する2017青年中国研究家研修プログラムが北京で行われた。当プログラムにはアメリカやインドなど26カ国から中国研究の専門家らが集結し、様々なテーマに関する討論会や交流会などを開催。日本からは安藤潤一郎氏が参加した。
安藤氏は中国現代史や日中関係史などを専門に研究する歴史学者だ。父の安藤彦太郎氏は『毛沢東選集』などの日本語訳を担当し、母も中国文学の教授と、同氏は中国と深い繋がりを持つ。
この度安藤氏にインタビューを行い、自身と中国との縁、中国の発展、中日両国の民間交流に関する話を伺った。
幼少期に培った中日両国の感性
安藤氏と中国の物語は1970年代末に始まる。共に早稲田大学の教授だった両親に連れられ、北京の地に降り立った。約3年間北京大学付属幼稚園および小学校に通い、現地の子供たちと同じように授業を受け共に遊んだ。当時の子供たちの娯楽は映画。『鉄道遊撃隊』や『地道戦』などの抗日戦争映画がよく観られ、学校ではごっこ遊びも流行っていた。
「私も遊撃隊になりきって、クラスメートらとごっこ遊びを楽しんだものです。幼稚園から小学校にかけては国民教育が行われる時期ですが、私は中国の国民教育を受けていました。そのため私には『自分が日本人である』という感覚は希薄でしたし、これらの映画に出てくる日本軍と、日本人という概念が結び付いていなかったのです」。
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