◇「相手の文化を理解し、友好の輪を広げよう」◇  

日本で活動している伝統芸能や合唱団など、４カ国関係の11団体で実行委員会を結成し、１年２カ月前から準備をしてきた。朝鮮学校が参加するきっかけとなったのは、同校の行事で舞踏と合唱を聴いた人から「初めて見たが素晴らしかった」との声があったことだった。実行委を構成する団体のメンバーで紫金草合唱団の大門高子さんは「始めは躊躇する声もあったが、同じ東アジアの隣国の人たちと文化交流を通じて、もっと理解し合うことが必要」と参加を呼び掛けた。大門さんは合唱団として、中国・南京や北京、台湾地区の他、ニューヨークなどで演奏活動をやって来たが、朝鮮学校の人たちと一緒に活動するのはこれが初めてという。 

東アジア文化フェスタ実行委員長の石子順・日中友好協会都連会長は開幕の挨拶で、「みなさん、こんにちは」「大家好」「アンニョンハセヨ」と日本語、中国語、ハングルで会場に呼び掛けた後、「言葉はそれぞれ違っていて通じないが、文化交流なら互いに相手を理解することが出来る。そうすれば、その国に親しみがわき、友好が生まれる。きょうのような文化交流はこれまでなかった試みですが、終わった後は友好の輪を広げていってほしい。」と訴えた。 

中国少数民族の舞踏「ホロンバイル草原」