人民日報:外交部はここ数年、国際会議で「中国プレスセンター」を設けているほかにも、一般市民へ開放し、より多くの人が中国の外交事業に近づけるようにしている。これは中国が大いに公共外交を推進させていることを意味しているのか。公共外交の目的と意義はどんな点か。
楊部長:公共外交は中国外交の開拓の方向であり、時運に応じて現れるもので、大いにやりがいのあるものだと思っている。
私個人としては、公共外交の重要な一つは、宣伝や交流などの方法で、国内外の人たちに中国の内外政策を紹介することで、理解を増やし誤解を少なくすることだと考えている。去年の新中国成立60周年や新中国外交60年などでは、一連の公共外交を展開して重要な成果をあげた。
特にここで取り上げたいのは、中国の指導者たちは外交活動を行う時に、非常に公共外交を重視し、幅広く各界と触れ合い、素晴らしい成果を挙げている点だ。外交官も豊富で多彩な公共外交を行っている。
私たちは今年、国内でより進んで一般市民や大学、メディアに近づくことや、国外でより積極的に中国国内の事情や中国の対外政策、方針を紹介するよう外交官を励ましている。中国の公共外交はこの新しい1年に、新しくより大きな成果をあげると私は信じている。
ロイター通信:コペンハーゲン会議(COP15)開催後の気候変動交渉は、今年の国際社会にとって大きな話題だが、中国はこれらの交渉にどんな期待をしているのか。年末になっても効果的な合意に達することができないと心配しているのだろうか。
楊部長:コペンハーゲン会議で、重要で積極的な成果が得られたことは、中国だけでなく国際社会の共通認識だ。同時にどの国も、まだ多くのことをしなければならないと考えている。
各国が気候変動の対応でより大きな成果をあげるために、中国も関連諸国や組織と共に、国連気候変動枠組条約や京都議定書に基づき、バリ・ロードマップを堅持し、「共同ではあるが区別ある責任」という原則を踏まえて、気候変動に対応するプロセスを積極的に推し進めていく。メキシコ会議が重要で積極的な成果をあげることを期待している。
ブラジル紙エスタド・デ・サンパウロ:ブラジルでは今年の4月、第2回のBRICs(中国、ブラジル、ロシア、インド)が開催されるが、中国にとって国際金融危機とコペンハーゲン会議(COP15)のあとに開催されるBRICsでの協力は重要性が増すのかどうか。また中国、ブラジル、インドのように異なる国家が、本当に共同発展の利益を受ける協力構造を打ち立てることができるのか。また南米について、中国は南米のどの方面が非常に重要だと感じているか。
楊部長:BRICsの4国は確かに異なった特徴を持っている。しかし4国の経済発展のレベルと発展段階、国際問題での立場は近い。
日に日に増える世界的な挑戦に直面する中で、4国は協力を強め、積極的に実務を行い、公開は透明的で、お互いに協力し、他の国との協力を強めることは世界のためだ。4月に開催されるBRICsは成功するだろう。
中国と南米は経済貿易や社会発展において巨大な補完性を持っており、双方関係の発展の将来性は良好だと考えている。
「チャイナネット」 2010年3月7日
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