新華社:アラブ諸国との関係について。イランの核問題はいかに解決すべきだと考えているか。
楊部長:今年中に中国では、中国・アラブ協力フォーラムの第4回部長クラス会議が開催される、天津市を開催地に選んだが、天津は発展が著しく、中国の北の地方の最大の沿海開放都市である。ここで開催されるのは妥当なことだろう。
22カ国のアラブ諸国の外相と、アラブ連盟の秘書長がこの会議に参加することを歓迎し、中国の指導者が会見すると信じている。この会議は私たちの集団協力を促進し、中国とアラブ諸国との協力の全体レベルを高めるために重要な働きを果たすだろう。さらに中国とアラブ諸国との互恵友好関係をさらに固め、推進することにも自信がある。
イランの核開発問題では、中国側は国際の核不拡散システムを維持し、関係地区の平和と安定を維持することを主張してきたことを強調したい。そして私たちは、協議と交渉によりイランの核開発問題を平和的に解決することを主張し、そのために積極的に努力している。
率直に言えば、今、イランの核開発問題の解決は、多くの困難に遭遇している。しかし外交努力は尽きることがない。周知のように、圧力を与え制裁するのは、この問題を解決するための根本的な道ではない。各方面は外交交渉で解決するという大きな方向を堅持し、政治の智恵を発揮して、問題が全面的で合理、公正に解決されるよう願っている。
モロッコ通信社:去年、シャルムエルシェイクでは、中国とアフリカ協力フォーラムの第4期部長級会議が行われた。その会議で温家宝総理は、中国がアフリカを援助する8項目の措置を発表したが、これらの措置の実施状況について。一部の西側諸国は、中国がアフリカと関係を深めている目的は、アフリカの資源とエネルギーを奪い取るためと批判しているが、それはどうしてなのだろうか。
楊部長:中国とアフリカの協力は良好な発展段階に入った。温家宝総理は昨年、シャルムエルシェイクで開催された中国とアフリカ協力フォーラムの第4期部長級会議に出席し、中国側は中国とアフリカの協力についての重要な主張を詳しく述べ、出席した各国の賛同を得た。また温総理は中国のアフリカに対する8項目の措置を発表した。
今、次の関連活動が積極的に実行されている。例えば、免債や免税の活動はすでに順調に展開し、「中アフリカ科学技術計画」もすでにスタートした。「中アフリカ研究交流計画」も始動中だ。各分野の計画が次第に実施され、中国とアフリカの協力により多くの実が結ばれると信じている。
世界の一部の人は、中国とアフリカの発展を見たくないようで、いつも中国とアフリカのエネルギー協力だけを注目している。
実際には、中国がアフリカから輸入している石油は、アフリカが輸出する総量の13%で、ヨーロッパと米国は30%以上を占める。中国のアフリカでの石油分野の投資は、世界のこの種の投資総額の16分の一に過ぎず、米国とヨーロッパは中国よりかなり多い。
中国は世界の国とアフリカが平等互恵を基礎にエネルギー分野で協力することを支持するが、他の国が中国とアフリカの平等互恵の協力を反対する理由はない。中国とアフリカの協力は、エネルギー国家も非エネルギー国家も含まれている。
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