よその家に泊まってはいけない、友達と遊ぶ約束をしてはいけない、学校の劇に参加してはいけない、テレビを見たりゲーム機で遊んだりしてはいけない、学校のクラブ活動を自分で選んではいけない、成績はA以外ダメ、ピアノかバイオリンを習わないといけない……
『ウォールストリート・ジャーナル』は先ごろ、「なぜ中国人の母親は優れているのか」と題した記事の中で、中国系でエール大学法学部教授のエイミー・チュア氏が1月に出版した新著『戦うタイガーマザーへの賛歌』の一部を掲載した。「放任」教育に賛成する多くの西洋人にとってその内容は「道理にあわないことこの上ない」ものであり、たちまちネット上で4000件余りの読者コメントが寄せられ、東西の育児方法についての激しい議論が起こった。
「子供にとって何が最もよいことなのか?」は、親にとって永遠の話題である。東西の教育方法をめぐる大論争も北米から世界へと広がっていった。
ある読者はエイミー・チュア氏のやり方は児童虐待で、アジア人に「創造力がない」のはまさにこうした育児方法の結果だとまで言っている。また、エイミー・チュア氏が著書で東洋の厳格な教育を肯定し西洋の「放任」教育をけなしたことが、多くの人の反発を引き起こした。米国の多くの親たちが公の場で「これは挑発だ」と述べている。
しかし米国の親の中にも、西洋人はこうした厳格な管理教育方法を参考にするべきで、子女の教育をロマンチックにしすぎてはいけないと考え、自分も「タイガーファザー・タイガーマザー」だと明かす人は多い。
では、厳格と放任のどちらがより優秀な子供を育てることができるのか?本当に東洋の教育方法はアジアの子供たちに創造力が欠けている主要原因なのだろうか?西洋の「放任」は本当に理想化されすぎているのか?結局のところどちらの教育方法のほうが優れているのだろうか?
毎年夏になると全国でアマチュア向けの音楽等級試験が行われる。寧夏銀川市では2006年、15年前の20倍となる6000人余りが試験を受けた。写真は試験前も電子ピアノの練習に励む子供たち(王思維撮影)
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