三、新時代の三大任務

同志のみなさん、友人のみなさん

わたしたちの祖国は全面的な社会主義の現代化建設の歴史的時期に入りました。わが党の十一期三中総はマルクス·レーニン主義、毛沢東思想の政治路線、思想路線、組織路線をあらためて確立し、そして十一期六中総は、『建国いらいの党の若干の歴史的問題についての決議』を採択し、歴史的経験のなかでの是と非をはっきりとさせました。前進の目標はすでに明確なものとなっており、建設の道もすでに確定しています。わたしたちは、いま全国の各民族人民の団結をさらに強め、すべての社会主義的勤労者、社会主義を擁護する愛国者、祖国統一を擁護する愛国者の最も広はんな統一戦線を発展させ、壮大にし、すべての積極的要素を動員し、心を一つにしてわが国を現代化した、高度に民主化した、高度に文明化した社会主義の強国にきずきあげるため奮闘しなければなりません。わたしたちの当面の時期における国内、国外の任務は、三つの大事に概括することができます。それは、四つの現代化の実現、世界平和の擁護、統一の大業の達成です。

（一）主な力を集中して社会主義建設をすすめ、農業、工業、国防、科学技術の現代化を実現すること―これは全国各民族人民の第一の大事であり、また第二、第三の大事をなしとげる上での根本的なよりどころです。

富み栄えた強大な中国が世界の先進国の隊列に加わるということは、中国人民が百余年にわたって、とりわけ辛亥革命いご夢にまでみてきた、そしてその実現のために奮闘してきた崇高な理想であります。いま、わたしたちは段取りある努力を通じて逐次この理想を実現していく条件と可能性をそなえています。中国は、経済、文化の面でまだ比較的おくれてはいますが、すべてがすべてみなおくれているわけではありません。前進の途上にはまだ多くの困難がありますが、しかしいろいろな有利な条件もあります。たちおくれは改めることができますし、困難は克服することができます。わたしたちは、ひきつづき思想を解放し、実事求是の精神をつらぬき、精神をふるいたたせて、弁証法的唯物論にそぐわず、四つの現代化の建設にそぐわないすべての古いしきたりを打ち破り、各部門各業種の当面する新しい問題の研究に力を払い、新しい道をさぐり、新しい局面を切りひらくべきです。わたしたちは、ひきつづき四項目の基本原則を堅持し、安定·団結、そして生き生きとして活発であるという政治的局面を強固にし、発展させていくべきです。わたしたちは、四つの現代化のために勇敢にたたかう、先進的な思想をもち、熟練した技術をもち、きびしく紀律をまもり、団結協力できる強大な肉体労働と頭脳労働の隊伍をうちたてるべきです。わたしたちは、すでにある物質的技術的基盤を十分に活用し、社会主義制度の優越性を十分に発揮し、わが民族の創造精神と愛国主義精神を十分に発揚しなければなりません。それと同時に、わたしたちにとって役にたつ外国のすべての科学技術と管理方法をできるかぎりとり入れ、また平等互恵の原則のもとで外国との経済交流と経済協力を発展させるべきです。わたしたちの現代化建設の雄大な目標は、かならず成功裏に実現されることでしょう。この問題で、わたしたちは辛亥革命いらいの多くの革命の烈士たちを手本とし、全国各民族人民のなかで愛国主義と国際主義の教育を大いにすすめ、高度の民族の自尊心と民族的確信をうちたてるべきです。これは、わたしたちが建設する社会主義的精神文明の重要な基盤であり、またわたしたちが社会主義的物質文明を建設する上での強力な動力となることでしょう。