辛亥革命参加者と会見する胡耀邦同志

辛亥革命の八年後、五·四運動がおこり、プロレタリア階級が中国革命のなかで、独立した政治勢力として頭角を現わし、まもなく中国共産党が創設されました。辛亥革命の十三年後、孫中山は国民党を改組し、第一次の国共合作を実行し、そして、帝国主義にあと押しされた北洋軍閥の支配をくつがえす北伐戦争をおこしました。辛亥革命の二十六年後、国民党と共産党は第二次合作をおこない、これによって中国人民は八年にわたる偉大な抗日戦争が可能になり、勝利をかちとり、台湾を中国に復帰させました。辛亥革命の三十八年後、毛沢東同志をはじめとする中国共産党は、全国人民を指導して新民主主義革命の勝利をかちとり、中華人民共和国を成立させ、ここに中国の半植民地·半封建社会の時代を完全に終わらせ、国家の独立と人民の民主を実現し、さらに社会主義へと移行しました。中国の経済と文化は、ひじょうにたちおくれた土台の上にあり、きわめて困難な条件のもとにありましたが、全国各民族人民の共同の奮闘によって、かつてみない大きな発展をみせました。孫中山先生と辛亥革命のその他の志士たちが追求した目的はついに現実となり、しかも当時想像すらしなかったはるかに高い水準で実現したのです。七十年来の歴史がしめしているように、辛亥革命は民主主義革命のはじまりとして以後の一連の歴史の発展に道をきり開きました。ですから、わたしたち共産党員と全国各民族人民は、新民主主義と社会主義の勝利を辛亥革命の継続であり、発展であるとみており、辛亥革命を指導した孫中山先生とその同志たちにたいして、崇高な敬意をはらっています。

辛亥革命の時期、多くの愛国的志士が孫中山の指導する革命の隊列にくわわり、きわめてきびしい闘争をすすめ、なかには命をなげ出した人さえいました。当時の有名な風雲児には、陸皓東、鄭士良、黄興、章太炎、鄒容、陳天華、宋教仁、朱執信、廖仲凱、蔡元培、胡漢民、陶成章、秋瑾、徐錫麟、熊成基、劉静庵、詹大悲、張培爵、呉玉章、陳去病、柳亜子、居正、于右任、李烈鈞、蔡鍔、朱徳、焦達峰、董必武、林伯渠、馮玉祥、続範亭、張奚若、司徒美堂やその他多くの人がいます。かれらのなかには、当時犠牲になった先烈をのぞいて、ひきつづき孫中山にしたがって民主主義革命をすすめた人もいますし、のちに進んで共産主義者になった人もおり、またいちぶにはその後革命から離れてけった人もいます。辛亥革命に功績のあったすべての人たちは、人民から永遠にたたえられ、革命のため犠牲をいとわず奮闘したその高尚な精神は、後世の人びとから永遠に尊敬され、学ばれるでありましょう。