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◇金婚の旅・㊤◇
~「心の故郷」は幼馴染の友垣~ |
元南京大学日語科教師・斎藤文男 · 2020-11-05 · ソース:北京週報 |
タグ: 南京大学;故郷;中日交流 | 印刷 |
~“8泣きの故郷”は各地に点在~
妻と出会って家庭を持ったのは、JR上野・青森間の東北本線が複線電化された1968年。毎日新聞社に入社して青森支局に赴任したのは、その1年前の1967年。入社1年目はJRの東北本線同様“単線生活”だったが、家庭を持ってからは私の生活も“複線電化”されたようになった。支局から徒歩20分ほどの所にあるアパートに帰ると、部屋には電灯が灯されストーブも点いて温かな室温になっていた。単身の時には零下20℃以下になる冬の寒さの中、夜遅く帰宅しても部屋は真っ暗で冷え切っていた。“複線電化”された家庭生活は、夜中に帰宅しても明るく暖かで、妻の存在がこれほど有難いものなのかと実感した。
それから転勤生活が続き、3人の子供も加わり5人家族と賑やかになった。転勤族にとって、“○○の3泣き”という言葉がある。最初は地方に左遷させられたと悲観して1泣き。その地に赴任すると、知人・友人が全くいない他、気候の寒さや地元の人たちの気性が分からず2泣き。数年して任地を離れる時は、そこで知り合い仲良くなった人たちとの別れが辛くなり3泣きするという。私は日本で7回、中国で1回の8泣きを経験して、その各地が故郷になった。8つの故郷は各地に離れているが、常に脳裏にある“心の故郷”は、小学校時代に共に学び遊んだ級友との絆にあると言えるようだ。
「北京週報日本語版」2020年11月5日
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