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◇金婚の旅・㊤◇
~「心の故郷」は幼馴染の友垣~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2020-11-05  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;故郷;中日交流
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◇65年前の追憶映画に夫婦で出演?◇

南京から12年ぶりに帰国して、小学校の級友に会ってクラス会を提案したら「お前が幹事をやれ。」となった。南京で日々是愉快な“まほらま生活”をしている間、何回かクラス会は開かれたが、私は手伝うことも参加することも出来なかった。そのお詫びも兼ねて帰国後、小学校のクラス会の幹事団に入り2回お手伝いした。

=写真=映画「二十四の瞳」の舞台となった香川県・小豆島は、波穏かな瀬戸内海に囲まれていた。(宿泊したホテルから写す)

私は大学入学と同時に、19歳で東京・北区赤羽の実家を離れ、それ以降赤羽に戻ることはなかった。新聞記者になって青森支局を振り出しに、異動で東日本の任地を転勤して歩き、東京本社で10年間余り内勤の編集記者をするなど一途に記者生活を35年間続けてきた。定年退職後は中国・南京に12年間滞在した。渡り歩いた任地は振り返れば、中国・南京を含めすべてが故郷になった。しかし、本当の自分の故郷はどこにあるのか定かでなくなっていた。久し振りで小学校のクラス仲間に会って話をしていると、自分の「心の故郷」は小学校の幼馴染にあることを思い知らされた。

小学6年生の時、3学級全員が映画館に行って観た「二十四の瞳」を思い出し、自分たちのクラスと「随分似ているなあ」と追憶していた。結婚50周年の「金婚の旅」として、映画の舞台となった四国・小豆島に昨年夏、妻と2人で出掛けた。

=写真=私たちが通った小学校と同じ木造建築の小学校が小豆島にあった。(映画村内に複製され、ロケで使われた岬の分教場)

香川県小豆島の「二十四の瞳映画村」には、私たちが通った小学校とそっくりの木造校舎があり、中国・台湾地区からの観光客がたくさん来ていた。台湾地区では数年前、映画「二十四の瞳」が連続テレビで放映され、今人気になっているという。私たちが宿泊したホテルでは、男性の父親が南京大学の教授だったという新婚旅行中の若い中国人夫婦にも会った。全く予期しない偶然の出会いだったが、事前に書かれていた脚本の筋書きのようにも思え、私たち夫婦は映画「追憶・金婚の旅」で、65年前を演じているのではないかと錯覚するほど“偶然の必然的出会い”のように感じた。

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