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◇金婚の旅・㊤◇
~「心の故郷」は幼馴染の友垣~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2020-11-05  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;故郷;中日交流
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~映画村に大型バスで台湾地区の観光客~

映画村は1987年に朝間義隆監督で再撮影された「二十四の瞳」のロケセットを活用して作られた。映画の「岬の分教場」のモデルとなった小学校は、映画村から800メートル離れたところにある。1902年に創立した旧田浦尋常(たのうらじんじょう)小学校で、それを複製・建築して、映画の中で主要な舞台となって使われた。校舎内には当時の小学生の作品や机椅子、オルガンなどの他、ロケで使われた小道具や写真が展示されている。旧田浦尋常小学校は、小説・映画の影響もあり「教育の原点」であると全国から今も教員の来館が後を絶たないという。

=写真=台湾地区からの観光客らで賑わう「二十四の瞳」映画村の受付風景

映画村の入り口の所には、台湾地区からの観光客を乗せた大型観光バスが止まっていた。地元のテレビで連続放映された「二十四の瞳」が人気となり、多くの人が小豆島を訪れている。ホテルについてから分かったのだが、テレビ放送で「二十四の瞳」がブームとなり、台湾地区から1日1本の直行便が運航され、台湾地区からのお客さんが急激に増えたと、ホテルの従業員が話してくれた。

映画村の映画館では「二十四の瞳」が上映され、字幕の漢字は台湾、香港地区で使われている繁体字。館内は40席あるがほぼ満員になっていた。

宿泊したホテルでは、受付の女性が付けていた名札を見ると、中国人の名前だったので、「中国の方ですか?」と中国語で訊いたら戸惑った様子になった。「突然、中国語で話しかけられたので驚いた。」との事。関西にある日本の大学を出て、このホテルに就職したという。幅広く深い日中関係の基盤を見る思いだった。

翌日、ホテルの朝食はバイキングで、隣に座った若い男女が中国語で話しているので、中国語で挨拶をしたら、「貴方も中国人ですか?」と、私たちに話しかけてきた。「結婚してから50年になったので、“金婚の旅”に来ました。」と答えた。あれこれ話をしていると、この2人は新婚旅行で、夫の父親は南京大学の教授だったという。「私も南京大学日語科の外教でした。」と言うと驚いた様子で、急に親しくなった。食事を終えて部屋に戻る時には、お互いに友人と別れるような気分で、ハグをした後「またどこかで会いましょう!」と、約束して部屋に戻った。

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