◇成長する教え子に元気をもらう◇ 

私はこのころ、大腸がんの手術をしてしばらく連絡ができなかった。退院してようやく自宅からメールをすることが出来た。 

≪吉報の報告ありがとうございました。3.8キロの男の赤ちゃんとは随分大きいですね。きっと元気で丈夫に育つことでしょう。学部生の彭海霞さんと出会い、院生の彭海霞さんとメールで交流し、妻となり母親となった彭海霞さん。その度に成長していく彭海霞さんを頼もしく感じていました。これからは赤ちゃんを中心に夫や両親、家族とともに明るい家庭を築いてください。 

私の方は、１月下旬に大腸がんが見つかり、２月下旬から20日間入院・手術してがん部分を切除しました。全身麻酔４時間の手術でしたが、医師、看護師のみなさんがとても親切で快適な入院生活でした。今後しばらくは抗がん剤を服用して様子をみますが、体調も大分回復しました。≫ 

≪「新米ママ奮闘記」メールありがとうございました。赤ちゃんを育てることは、誰にとっても初めてのことです。赤ちゃんが笑顔の時は、母親も嬉しくなって余裕がありますが、急に泣き出したり、夜中に起きてぐずったりすると、どうしていいか分からなくなります。あれこれ悩みながら経験して、母親も赤ちゃんと一緒に成長していくものです。私の方は、今のところ抗がん剤の副作用もそれほどなく、順調に回復しつつあります。お互いに頑張りましょう。≫ 

学生時代や卒業後にも折々につけた交流を通じ、励ましながらも時にはこちらが元気をもらうこともあった。若い時の夢は持ち続けていれば、いつの日かはその夢をつかむことが出来ることを彼女は体験できた。つかんだ夢はしっかりと手中に入れて膨らませ、実りある人生になるようにこれからも応援していきたい。（写真は彭海霞さん提供） 

「北京週報日本語版」2018年6月12日