2011年西安園芸博覧会(西安世園会)開幕後、中国国内各地のみならず世界各地の観光客が訪れている。浙江省在住の「万博おばあちゃん」こと応妙芳さんと日本の「万博おばあちゃん」こと山田外美代さんが2日午後、万博会場で対面し、二人はそれぞれの思いで西安世園会へ美しきお祝いの願いを交わした。「西安晩報」が伝えた。
中国でもよく知られている日本の「万博おばあちゃん」山田外美代さんは同日、上海経由で西安に着いた。ピンクの帽子をかぶり、淡い水色のスーツを着て、世園会スタッフから花束を贈られると、山田さんは「お花の香りに満ちた西安を感じます」と感謝した。
午後3時頃会場内で、万博入場世界記録を保持する「万博おばあちゃん」山田外美代さんは、同じく「万博おばあちゃん」として親しまれる中国のお年寄りに出会った。お年寄りは上海万博、西安世園会で「愛心房(思いやりの部屋)」を設け、観光客を無償で接待している応妙芳さん。二人の「万博おばあちゃん」は出会ってすぐに目を合わせ笑顔をみせた。言葉の壁はあっても、ほほえみであいさつを交わした。
山田さんは、先ごろ閉幕した台北花博でボランティア解説員を経験したことに触れ、台北花博の「西安の院子(庭)」で西安について知ったと語った。山田さんは「初めて『西安の院子』を観たときよく分からなかったですが、帰国後に自分で調べた結果、西安の古都の風情だと知りました」と明かした。
「西安は初めてです。世園会は想像以上に素晴らしいですね。いたるところに緑の美しさがあふれて、西安世園会がさらに素敵になっていくと思います」と日本の「万博おばあちゃん」こと山田外美代さん。
中国の「万博おばあちゃん」応妙芳さんは上海万博の際に、日本の「万博おばあちゃん」の存在を知った。「言葉は通じませんが、山田さんがこれまでなされてきたことから、山田さんはとりわけ生活を愛されている方だと感じます。お会いできて光栄です」。応妙芳さんは「海外の友人の方が西安世園会にいらっしゃることは非常に嬉しい。私も世園会のために貢献をし続けたい」と抱負を述べた。その後、応妙芳さんはバッグの中からひょうたん笛を取り出し、会場内で入場者に「月光下のホウライチク」を演奏した。
山田外美代さんは応妙芳さんが観光客に無償で「愛心房」を提供してきたことを知ると、「応妙芳さんは非常に熱心な方。応さんの行動力には頭が下がります。私は台北花博でボランティア解説員をしましたが、私たちの行動を通じ、より多くの方々に生活の素晴らしさを感じていただけたら、と願ってやみません」と期待を寄せた。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年5月4日
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