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◇教え子たちから「我到中年」の報告④◇
~好きな日中翻訳の仕事を生涯続けたい~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2019-09-12  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;卒業生;中日交流
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50歳になっても、言葉について繰り返して琢磨しているでしょう。例えば「虚情假意」(うわべだけの親切)という四文字熟語がありますが、このような場合は「虚情假意」ではどうしても表しつくせないなあ……というように独り言を言っているかもしれません。今は表現として、文字と状況がぴったり合っているかどうか、その場を生き生きと正確に伝えているかどうか、いつも気になって、言葉遣いに対する要求が厳しくなってきました。そうすればするほど、人と話すとき、言葉を練ることに時間がかかり、話すテンポが合わず、コミュニケーションがうまく続かないことはよくあります。

若いときはよく将来の生活を想像してみます。今考えてみれば、それは本当に実感のない想像だけの生活です。実生活といえば、毎日は基本的に疲労の続きです。大学の授業が終わってから、すぐ家に戻って子供の世話をします。仕事と家庭を両立させるのが大変だとは前から理論的に分かっていましたが、今は実感しています。けれども、以前のように、ややもすれば文句を言うことはなくなりました。人生は、苦労の続きだという素朴な真実が分かったからです。苦労しないと日々が充実しないし、寂しくない一日を過ごそうとすれば、苦労して何かするしかないという喜ばしくない真実が分かりました。享楽より苦労の方しか長く続かないです。ということが分かったので、中年の私はきっと何かして苦労しているでしょう。いろいろな真実が分かった後の中年生活です。「幸せ」とか「不幸」とか一言ではなかなか総括しようのない「五味杂陈」(様々な味がする)の実生活の中で、自己を豊かにしているでしょう。

≪番外の作文への返信≫2年前の10月、南京大学外国語学院の創立100周年記念式典に参加するため、私は4年振りで南京に“帰省”した。彼女は妊娠していて参加できなかったようだ。私が彼女の同級生と写真に写っているのを見て、「ずっと残念に思っていました。今回作文の依頼で連絡が取れて、その時の悔しさから多少救われて、本当に嬉しいです。」とメールで知らせてくれた。

番外の作文を依頼することで、多くの卒業生と連絡を取ることが出来た。メールだけで教え子たちの励みになるのなら、これからも連絡を取り続け応援していきたい。

「北京週報日本語版」2019年9月12日

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