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◇「鑑真和尚に恩返しをしたい」㊦◇
~清水安三先生の訪中目的に感動~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2017-07-24
タグ: 鑑真;清水安三;中日交流
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皇帝に拝謁する姿を描いた等身大の陽明園内にある王陽明石造=2017年6月14日、筆者写す 

藤樹、安三先生の故郷滋賀県高島市には、王陽明の生地である中国浙江省余姚市との友好交流のシンボルとして「陽明園」が建設され、1992年10月に開園した。面積1800平方メートルで上海の豫園や蘇州の抽政園、留園を参考にして造られた。中には王陽明の像のほか、八角平面の二層式あずまやの陽明亭や陽明池などもある。池の周囲には奇怪な形をした岩石として知られる「太湖石」を配置し、周囲を「龍瓦」で囲んだ園内は中国の庭園に来たような感じだった。建築材料のほとんどを中国から輸入して、総工費は2億4000万円を費やした。時にはこの園で二胡演奏会なども開かれ、日中文化交流の起点にもなっている。 

崇貞学園の精神を現在も引き継いでいる桜美林学園(2013年空撮)=桜美林学園提供 

鑑真和尚への恩返しをしようと中国に赴いた安三先生は、北京では貧しい娘たちを救済しようと崇貞学園を造り、日本では桜美林学園を創立した。その思想の源には王陽明に共感した中江藤樹がいた。日中文化交流の長さと深さを改めて思い知らされた。 

☆使用した参考書籍☆ 

清水安三著「北京清譚」教育出版 1975 

清水安三遺稿集「石ころの生涯」改定増補第5版 2009 

李 紅衛著「清水安三と北京崇貞学園」 不二出版 2009 

太田哲男著「清水安三と中国」花伝社 2011 

山崎朋子著「朝陽門外の虹」 岩波書店 2013 

「北京週報日本語版」2017年7月24日 

 

 

 

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