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◇「鑑真和尚に恩返しをしたい」㊦◇
~清水安三先生の訪中目的に感動~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2017-07-24
タグ: 鑑真;清水安三;中日交流
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◇元崇貞学園で安三先生胸像の除幕式◇ 

安三先生は2人の妻に先立たれ、「私はまことに妻運の悪い男である」と嘆息しながらも「私くらい妻運のよい男とては世にそう多くはあるまい。なぜならば前妻も後妻も共に、実にユニークな世にも稀な女性だったからである」と感謝している。 

陳経綸中学校で除幕式が行われたと同じ清水安三先生の胸像(滋賀県高島市役所前)=2017年6月14日筆者写す 

崇貞工読女子学校創設の時期には、苦節をいとわなかった糟糠時代の妻は美穂夫人でなければならず、それを引き継いで発展させた時期には郁子夫人の教養と情熱が必要だったのだろう。2人の妻に支えられて安三先生は崇貞学園の教育理念を桜美林学園で実現することができた。 

北京の崇貞学園はその後、市立陳経倫中学校(日本の中学、高校に相当)となっている。同中学校は崇貞学園の教育精神を引き継ぎ、2002年4月16日に創立80周年を祝った。05年3月30日には安三先生の胸像の除幕式が行われた。当時は歴史認識問題や尖閣列島の領有権問題で、排日運動が盛り上がり、日本人の顕彰について生徒から反対の声が上がった。「安三先生は中国人民に尽くした友人だ。先生の教育精神は我が校も引き継いでいる。功績を理解することが正しい歴史認識につながる」と張徳慶校長が、除幕式前日に説得して式は行われた。(2005年4月1日、朝日新聞多摩版) 

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