中国が改革開放政策を実施してから２０１８年でちょうど４０年。中国の経済・社会発展が成し遂げた偉大な成果の源は、４０年前に始まったこの改革開放にある。 

改革開放は生産力を解放し、生産手段を活用し、さらには中国人の創造力を活性化し、貧しく立ち遅れた状態にあった中国を変えた。中国の改革開放路線の成果は万人の注目するところとなり、国際社会を心から感服させた。これらの成果は、ＧＤＰや住民所得といったデータの成長に表れただけでなく、そして高速鉄道や高速道路、空港などの数が激増したことに体現されただけでもなかった。より重要なのは、中国の改革開放が人類社会に参考可能な新しい発展方式とアプローチを提供したことである。 

中国でも、この改革開放は当初「用心深く手探りで前に進む」と形容され、改革開放が将来どんな状況になるのか誰にも分からなかった。改革開放の過程で、中国政府と国民は困難にぶつかるたびに一つずつ克服し、問題にぶつかるたびに一つずつ解決していった。多くの困難、多くの問題はそれまでぶつかったことのないものであり、参照できる歴史的経験もまったくなかった。

「用心深く手探りで前に進む」過程で、中国は「中国の特色ある社会主義市場経済」理論体系を作り上げ、その理論に基づいて中国を世界経済発展に融合させるよう導いてきた。中国の経済・社会発展の成果は、中国の特色ある社会主義市場経済が完全に中国の国情に合致し、中国にとって実際に有効な発展モデルであることを証明した。

改革開放前、中国は別の経済発展方式を取ったこともあったが、それは中国の経済と社会に大きな改善をもたらさなかった。特に改革開放前に実施した計画経済政策は、中国の生産効率を低下させ、経済発展を緩慢にした。改革開放が中国経済に羽ばたくための翼を与えたのである。従って、中国が改革開放路線をやめることはありえず、中国の改革は全面的に深化し、中国の開放の扉はますます大きく開かれていくだろう。

全世界には２００余りの国と地域があり、そのうちのほとんどが発展途上国である。現在多くの国の経済状況は４０年前の中国と非常に似通っており、また４０年前の中国と同じように経済発展による民生改善の必要に迫られている国も多い。中国の改革開放の成功はそうした国々に対して、自国に合う発展路線を見つけることが最も重要だと告げている。それは中国の改革開放が世界に与える重大な示唆であり、中国の改革開放の過程から総括できる重要な経験でもある。国情が異なれば、発展方式も異なり、他国のモデルが自国に適しているとは限らない。自国に適したモデルが最良のモデルなのだ。