中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> ウェンナン先生のブログ >> 本文
  • descriptiondescription
◇教え子からの「我到中年」を読んで◇
~率直な喜怒哀楽の報告に感動と感謝~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2019-10-11  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;卒業生;中日交流
印刷

◇私の通信部記者時代と育児の体験◇

私の場合は結婚2年目に、転勤先の青森県三沢市で8月13日に妻が長女を出産した。その日は隣の八戸市で、上野発、青森行きの東北本線特急列車が、駅ホームの直前で脱線転覆する事故が起きた。八戸通信部に応援取材に行き、夕方までに写真や原稿を送り終えると、青森支局のデスクが「先程、三沢の病院から電話があり、女の子が生まれ母子ともに健康とのことだ」と知らせてくれた。

妻はまったく知らない土地に来て、初めての子供を出産する時、かなり不安だったのだろうと案じていた。しかし、入院中も出産時にも病院に行くことは出来ず、事故現場で三沢市の方角を向いて両手を合わせ、独りで頑張ってくれたことに感謝した。その日は、さらに取材、送稿などに追われ自宅に戻ることはできず、翌日の午後病院で我が子と初めて対面した。妻には小声で「独りでよく頑張ったね。ありがとう」と伝えた。

病院から自宅に戻った妻は孤軍奮闘していた。周囲には親戚や友人、知人もいないので、誰かに相談することもできず、育児書と首っ引きで本に書かれている通りを実行していた。哺乳瓶は使用前に3~5分間、煮沸消毒することや、母乳を与える時は乳首をアルコールで拭くことなどの注意書きがあった。毎回そのようなことをしているので、私は「それほど神経質にならず、もっと自然にやったらどうか」と話した。こちらも子育ては初めてだったが、7歳、9歳離れた妹が赤ちゃんの時、私の母はそのようなことをやっていなかったので、そのことを妻に伝えた。

その後、妻は煩わしくなったこともあり、育児書通りにはやらず、翌年年子で長男が誕生した時は、まったく自分の経験に基づいた子育てをしていた。

これらのことを、母親になった卒業生にメールで送ったら、中国では最近「老大照书养,老二照猪养」(最初の子は育児書通りに育て、二番目の子は適当に育てる)という言葉が流行っています。自分でもあまり神経質にならないようになりました」と返信に書いてあった。

前のページへ123次のページへ
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860

中国語辞書: