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◇教え子たちから「我到中年」の報告⑤◇
~「足るを知り」さらに自分を磨きたい~ |
元南京大学日語科教師・斎藤文男 · 2019-09-17 · ソース:北京週報 |
タグ: 南京大学;卒業生;中日交流 | 印刷 |
卒業してからずっと努力し続けてきた中年の私を褒めてやりたい。「君はよく頑張ってきた、諦めなくてよかった」と。自分に何か不満があるといえば、大学で七年間勉強してきた日本語を仕事に活用できなかったことだろう。大学の専攻を仕事で活用できるのは完璧だが、少し残念だった。でも、人生に順風満帆のことは実に少ない。「足るを知り、常に楽し」ということだろう。
中年に到れば、これからの人生はどう生きるかを常に考えた。単純に仕事を完成するのではなく、疑う精神を持って、仕事に改善できる部分も考えたい。そして、自分の専攻分野から脱出し、ほかの分野の知識もできるだけ学びたい。博覧ということだ。また、時間を作って、世界のあちこちを見てみたい。まとめて言うと、中年に到っても、やはり力を尽くして、よりよい自分に出会いたい。世界はとても美しい。自分ももっとよくなって、晴れた気分でこの美しい世界を眺めたい。
◇
≪番外作文への返信≫「学んだ日本語を活かせなかったのは残念」と本文でも書いているが、彼女は大学で学んだ日本語を仕事で活かせなかったのは、心の隅に残っているのかもしれない。しかし、「仕事についてから5年経ったが、後悔したことはありません。」ときっぱりとメールで報告してくれた。今は直接学んだ語学を活かせなくとも、これだけが進んだ社会になっているのだから、必ず
学んだ語学が必要になる時が来るだろう。その時にこそ、大学で学んだことを発揮してほしい。彼女とは2年前、南京大学外国語学院創立100周年記念の式典で、再会することが出来た。背筋を伸ばしてきちんと挨拶してくれた。すっかり社会人として成長しているのを確認できてほっと安心した。学生時代、私が作詞した「ニイハオはこんちには」と「人に翼はないけれど」の歌に彼女が曲を付けてくれた。卒業式の謝恩会でみんなが合唱してくれたことを、懐かしく思い出した。
「北京週報日本語版」2019年9月17日
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