中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> ウェンナン先生のブログ >> 本文
  • descriptiondescription
◇教え子たちから「我到中年」の報告②◇
~二転三転したが、今の幸せ守る~
元南京大学日語科教師・斎藤文男  ·   2019-09-09  ·  ソース:北京週報
タグ: 南京大学;卒業生;中日交流
印刷

30歳頃から、周りの同世代の友人達がどんどん結婚していく中、私の心境にも大きな変化が出た。ワーカホリックのように生活するのではなく、出張が少なく、残業も少ない安定した仕事がいい。また、家庭が欲しくなってきた。ライフパートナーと温かい家庭を築き、子供を育て、平凡でありながら幸せな暮らしを送っていきたいと思うようになった。しかし、その時の私は、まだ結婚や家庭とは何かを良く考えていなかった。周囲を驚かすほどのスピード婚だった。その後、妊娠、出産が続き、これまでバリバリの働く女から母親へと急変身した。

そして、まさかの展開に。2年後、私は親族の間にもう一つの爆弾を投げた。婚姻が破綻し、私は一人で子供を育ていくことを決意した。いろいろ大変だったが、離婚届を手にしたとき、私はちっとも悲しくなかった。これは子供にとっても私自身にとっても正しい選択だと分かっていたから。

育児の負担が私一人の肩にかかってきたから、これまで2倍以上に仕事に張り切った。育児と仕事を両立させるために、これまでの会社勤務を終え、学校の先生になった。毎日子供を幼稚園に送ってから学校に行き、夜の迎えは託児所の先生に任せ、勤務が終わってから子供を迎えて一緒に家に帰る。忙しい毎日ではあったが、精神的には充実していた。

三十代半ばになった年に加え、幼い男の子を抱えているため、再婚が厳しいと周りから例外なく思われていた。私も再婚なんか考えもしなかった。そんなとき、一人がひっそりと私と息子の生活に入ってきた。今の旦那だ。同じ大学の先輩で同じ故郷の人。この人に出会って初めて家庭の定義を理解できたような気がする。仕事と育児だけであっぷあっぷするのではなく、暇なときはプチ旅行したり、映画を見たりして、生活に少し余裕を持つようになってきた。

二転三転して、今の人生に辿りついた。これまで味わったことのない家庭生活だ。二人目の子もあと三か月で出産する。楽しみだ。

中年に到った今、やっと確実な幸せを手にした。まったく出世がなく、「一地鶏毛」ではあるが、この平凡な暮らしから幸せを感じている。

これからもその手をしっかりと握り、共に子供の成長を見守り、この幸せを守っていく。

≪番外作文への返信≫彼女とは卒業後も何回かメールのやり取りをしていたが、このような展開があったことは知らなかった。その時は大変な葛藤もあったのだろうけれども、「今は平凡だけど、幸せ。この幸せを守っていく。」という宣言に安心した。『長い人生の過程では、黒雲の荒らしに遭遇しても、その後には必ず台風一過のような青空が来ること。苦労の後には楽しみが、悲しみの後には喜びが必ず待っていることを証明しているようですね。これからも頑張ってください。』と激励のメールを返信した。

「北京週報日本語版」2019年9月9日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: