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◇四国・松山に南京時代の友人を尋ねる◇
~「坊っちゃん」「山嵐」を演じた仲間~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2016-10-10
タグ: 日本人教師;南京;中日交流
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◇延命治療を断り、眠るように…◇

温泉街の商店は、東京・浅草の仲見世を思わせるような街並みで、土産物店やだんごやなどがびっしりと並んでいた。ハンカチ、財布など小物を売る店には、日本語と英語のほか、中国語、ハングルで「ご来店ありがとうございます」という張り紙があった。中国語では次のように書かれていた。

「非常感謝来店光臨。請看下我們為精心準備的多種産品。如果有任何疑問以及要求的話請随時與店員聯係」

簡体字や繁体字でもなく、日本語の漢字による中国語であり、これで中国の若いお客さんに通じるのだろうかと思った。店にいた若い女性店員は中国語を話すことは出来ないが、最近は中国からのお客さんも多くなっている、と笑顔で話していた。

松山市内を走るミニSLのような「坊っちゃん」列車

道後温泉からホテルまでの帰りは「坊っちゃん列車」に乗った。小説の中では「マッチ箱のような列車」と書かれているように、1両だけのミニSLのような列車だ。路面に施設された線路をごとごととゆっくり走り、ホテル前で降りた。

ホテルについて暫くすると、友人宅の家人から私の携帯に電話があった。友人は延命治療をすれば今年末ごろまでは生きられたかもしれないが、それを断り1カ月前に亡くなったという。彼は帰国直後、「末期の肺がんで、医師も手の施しようがないとのことなので、治療をしないでこのままにする」と電話で私にも話していた。

家人の話によると、その言葉通り延命治療はしなかったが、医師や看護師の言うことを素直に聞き入れる模範的な患者で、最期は眠るように静かに目を閉じて安らかに旅立ったようだ。

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