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◇四国・松山に南京時代の友人を尋ねる◇
~「坊っちゃん」「山嵐」を演じた仲間~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2016-10-10
タグ: 日本人教師;南京;中日交流
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◇道後温泉の浴槽で、友人のことを考える◇

友人はどこかの病院に入院したのかもしれない。家人と連絡が取れ次第、見舞いに行こうと思い、取りあえず松山市内のホテルに戻った。

夏目漱石の小説・坊っちゃんは、私の「閲読」の授業で教材に使ったこともある。市内を散策しながら、道後温泉に行くことにした。市内の商店街を歩いていると、赤い電話ボックスがあった。今はほとんどの人が携帯電話を持っているので、商店街に電話ボックスがあるのは珍しいと思い中に入ってみた。「ふれあい公衆」と書いてある下に「マドンナ」とあった。少し行くと同じような電話ボックスがいくつもあり、中には「赤シャツ」「うらなり」「山あらし」など電話に名前がついていた。いずれも小説・坊っちゃんに登場する人物のあだ名である。

明治の面影を残し、歴史を感じさせる道後温泉本館

松山は「坊っちゃん」を中心にした観光の街であることがよく分かる。道後温泉は市内のホテルから路面電車で10分あまりのところにあった。1894(明治27)年に建てられた木造三層楼の歴史を感じさせる温泉は、宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」のアニメに登場する八百万(やおよろず)の神々が来る温泉宿のヒントにもなったようだ。1994(平成6)年に温泉施設としては、日本で初めて国の重要文化財に指定されている。410円を払って一階「神の湯」に入った。小説の中に登場する「泳ぐべからず」という札も掛けてあった。銭湯のような浴槽で手足を伸ばして、小説の中の坊っちゃんと事情が分からない友人の事を考えていた。

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