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斎藤文男氏のブログ  
◇まほらまの南京生活⑭◇~教え子が中秋節に誕生会~

◇胸が熱くなった学生たちの心配り◇

       「おめでとう」とケーキにひらがで書かれていたのには驚いた

久しぶりの鍋料理に満足していると、“奉行”役の女子学生が脇から、直径30センチほどの大きなケーキを取りだした。「先生のために注文しました」と言いながらふたを開けると、「誕生日 おめでとう」と書いてあった。漢字はともかく、ひらがながあったのにはびっくりした。中国にひらがなはない。まるで日本のケーキ屋さんから取り寄せたような誕生日用のデコレーションだった。

訊くと、学生がひらがなを紙に書いて、このように作ってほしいと、店の人に注文したのだという。ひらがななど書いたことがない職人さんは戸惑っただろうが、学生たちの温かい心配りに胸が熱くなった。

私はこの学生たちを2年生から担当している。新学期に初めての授業で、学生たちは指されて答えるとき、椅子に座ったままだった。これまで私が担当した学生は院生も含め、全員が必ず立って答えていた。「指されて答えるときには、必ず立って答えること」と注意した。学生は1年生のときから、座ったまま答えていたので、ちょっと不満そうだった。

「私の授業だけでなく、他の先生方の授業でも立って答えるように」と話した。立って答えたほうが集中力がつくし、先生に対する礼儀でもあると思ったので、その後も何回か注意した。レポートや答案用紙を手渡しする時は必ず両手で渡すこと。挨拶をする時、おじぎの角度は15度。目は相手の顔を見ずに必ず下を見ること、などを折に触れて注意してきた。

中国人同士が挨拶する時は、相手の顔を見ながら握手をする。日本人の場合、おじぎをして上目遣いに相手の顔を見ながら「おはようござます」などと言ったら異様に感じる。相手は自分が警戒されていると、受け取ってしまうのだ。柔道や空手の試合は、礼に始まり礼に終わるといわれるが、試合前の礼では、相手の攻撃を警戒して必ず相手の動きを見ている。通常の挨拶で、相手の目を見ながらやったのでは、敵同士がすれ違って「いざ、勝負!」というような感じになってしまう。

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