ホーム >> 政治 >> 本文 |
警戒すべき世界の軍事費増加
|
李海東 · 2017-05-08 · ソース: |
タグ: 軍事費;軍備競争;政治 | 印刷 |
世界の軍事費増加が反映しているのは、一部の国の自国の安全に対する憂慮の高まりだ。衝突の解消と世界軍事費支出の低減は非常に困難ではあるが、それでも試み、推進していかなければならない。
第一に、米、露、中、印など大国は現在の国際体系の長期的安定について「大協調」を行い、現在起こっている世界的に重大な衝突について協力解決という適度な共通認識にできるだけ達する必要がある。いかなる重大紛争も、解決するには大国が協力しなければならない。そうでなければ、各種衝突は増えるだけで減りはしない。現在、大国は朝鮮核ミサイル問題で相互に協力しており、客観的に見て、こうした「大協調」に向けて得難いチャンスが到来している。
第二に、国際安全組織は国際紛争を根絶はできないが緩和は可能なことは、実践が証明している。そのために、国際社会は国連の国際議題解決の権威性と行動力をたゆまず改善・強化し、鍵となる地域安全組織間の相互連携、ないしは融合を推進し、国連を核心とし、各地域の安全組織を行動の担い手とする構造が生まれるよう促し、外交と政治による紛争解決に十分な機会を与える必要がある。
第三に、米国が主導する同盟体系はユーラシア大陸の様々な地域の分裂と大国間の対立をすでに招いた、または招く可能性があり、世界の安全維持における国連の核心的地位を蝕んでいる。米国は引き続き冷戦終結以降の同盟体系転換プロセスを推進し続け、最終的には集団防衛的な軍事同盟を集団安全保障的な地域組織に変えていかなければならない。
世界の軍事費増加は人々に警鐘を鳴らしている。軍備競争に対して終始警戒心を持っていて初めて、世界平和の未来に希望が持てるのである。(李海東:外交学院米国外交・中米関係方向教授)
「北京週報日本語版」2017年5月8日
前のページへ1 |
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP备08005356号-4 京公网安备110102005860号