第三に、安倍政権の主要メンバーは右翼保守思想の持主であり、日本の第２次世界大戦期間の侵略という罪と日本軍国主義がアジア諸国に与えた被害について、依然としてあの手この手で言い逃れをし、回避している。安倍政権が強力に推進する日本主流歴史観の核心は、「歴史を漂白」し、日本の今日のいわゆる安保振興と日本民族主義の再台頭に精神的原動力を与えることである。

周知の通り、靖国神社は日本軍国主義の象徴であり、歴史反省意識に対抗する日本の「修正史観」の活きた教材である。現防衛大臣である稲田朋美らは靖国神社参拝と将来自衛隊員が犠牲になった際の哀悼を結び付けている。日本の政治的人物のこうした「歴史意識」に対し、絶対に警戒を緩めてはならない。

日本軍国主義侵略勢力が降伏してから７１年が経ちはしたが、依然として歴史の警鐘を鳴らし続ける必要がある。我々は第２次世界大戦期間にアジアの被害国が受けた歴史の悲しみに沈んでいたいわけではない。善良で質朴な中国人は日本の人々と共に歴史和解の新たな道のりを歩み、長期的な中日平和友好の未来を再び築くことを望んでいる。日本の右翼勢力のいかなる歴史公論の改ざん、第２次世界大戦期間の軍国主義の亡霊の魂を呼び覚ます企みも、必ずや全中国人を含む世界の人々からの反対に遭うことになるだろう。

「北京週報日本語版」2016年8月15日