中国は2016年G20サミットの開催国であり、2016年サミットが引き続きガバナンス改革、政策協調、均衡発展という総路線を堅持し、協議協力レベルを高めて潜在的問題に対応するよう導くことが可能だ。同時に、中国はサミットのテーマと現在の内外政策を相互にリンクさせる必要もある。特に、いかにして新たな社会経済発展期においてG20とより上手く連動し、「十三五」と国際環境をより上手くリンクさせ、世界により多くの「チャイナ・チャンス」を提供できるかを検討することが必要だ。
そのうちのキーは、「十三五」について「安定成長は中国が世界にもたらす最大のチャンス」であることをきちんと説明することだ。2016年は中国の第13次五カ年計画スタートの年であり、2020年までの「小康社会」(ややゆとりのある社会)全面的実現、そして「2つの100年」奮闘目標(中国共産党創立100年までの「小康社会」実現と中華人民共和国成立100年までの近代化基本的実現)のうち1つ目の奮闘目標達成という重任を担っている。この目標を達成するためには、2016~2020年に年平均成長率6.5%以上で健全かつ安定的な成長を維持することを確実に保証しなければならない。
G20は第1回サミット以来、一貫して世界経済の安定かつ力強い成長を核心テーマとしてきた。2014年のオーストラリア・ブリスベン・サミットでは、2018年までにG20全体のGDPの水準を2%引き上げるという目標を打ち出している。今回のサミットのテーマもやはり成長である。中国経済の安定成長は、G20の核心目標を達成し、世界経済回復を推進するための重要な支柱だ。世界経済全体が低迷している中で、これは間違いなく中国が世界の投資家にもたらす「ビッグ・ギフト」なのだ。
「北京週報日本語版」2015年11月18日