韓立群(中国現代国際関係研究院世界政治研究所)
11月15~16日、トルコのアンタルヤで、第10回主要20カ国・地域(G20)首脳サミットが行われた。今回のG20サミットは「包括的かつ着実な成長を実現するための共同アクション」をテーマとしている。習近平主席は会議の全活動に出席し、中国のグローバルガバナンスに対する考え方、2016年G20サミット主催の全体構想を世界に向けて詳細に述べ、中国がG20協力をきわめて重視していることを十分に体現した。
さしあたって、G20が直面する世界経済と安全情勢には多くの不確定要素と不安定要素がある。今年と来年のサミットは、潜在危機処理、世界経済ガバナンスを公平で公正、寛容で秩序ある方向へ導くこと、そしてG20の長期的効果のあるガバナンス・メカニズム化の実現とさらなる役割発揮にとって、きわめて重要である。中国がいかにして新たな社会経済発展期においてG20メカニズムとより上手く連動し、G20枠組み下の協力を通じて「十三五」(第13次五カ年計画)と国際環境とをより上手くリンクさせ、開催国として2016年のサミットにより多くの活力を注ぎ込み、世界により多くの「チャイナ・チャンス」をもたらすかに、国際社会もきわめて注目している。