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神秘の針刀――改良で生まれた針灸針による中国医学の革新的発展
本誌記者・李南  ·   2020-01-19  ·  ソース:北京週報
タグ: 医学;革新;社会
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国境を越えて広がってゆく針刀

当初、針刀は主に頚椎症や肩関節周囲炎、背中の軟部組織損傷などを含む骨にまつわる病気の治療に用いられていた。治療効果が目覚しいことから針刀療法は口コミで伝わり、より多くの患者が針刀治療を受け始めた。針刀医学の発展に伴い、針刀はその他の病気の治療にも応用されるようになり、肖医師の説明によると、現在多くの麻酔科と整形外科の医者が針刀を使っている。

この小さな器具は国境をも越えている。1991年、朱医師は東南アジアでの学術講演と治療の招きに応じた。朱医師が亡くなって以降、その弟子たちが引き続き世界で小針刀を広めている。

2018年9月4日、ドイツのドレスデンで針刀の技術指導を行ったのち、スタッフと記念写真を撮る肖医師(写真右から2人目)

2009年3月、肖医師はルーマニアでの診療の招きに応じ、18日間で315人の患者を診察した。治療効果が良かったことから、3カ月後には再びルーマニアを訪れることになった。

3回目となるルーマニア訪問時に、肖医師は13歳の女の子と出会った。彼女は長年頭痛に悩まされており、両親は子供に中国の針灸を試してみる決心をしたのだった。肖医師は当時を振り返り、「あれは2009年9月29日のことでした。私が針刀を使って女の子に1回目の低侵襲手術を行い、10月にもう一度彼女を連れて来てくださいと両親へ伝えたのです」と語った。

1カ月後、肖医師は女の子に再度針刀を行った。13回の針刀治療を経て、さらにルーマニア当地の薬草を用いることで、女の子の頭痛症状は消え去った。この経験は肖医師が治りにくい病気を治療する自信と勇気を持つきっかけとなった。

現在、肖医師はしばしば外国へ行き、世界各地で針刀医学を紹介している。2019年には15回出国し、治療を行ったり、針刀を学ぶ人々の養成を行ったりした。

針刀の海外での普及成功は、中医薬が「一帯一路」に沿って世界へ向かって進んでいく模範であると肖医師は考えている。「10数年前、私たちはすでに針刀を国外に広めていました。国外で開く養成クラスは歓迎されたものです。針刀医学は中国医学と西洋医学が結びついたもので、中国医学全体の発展を後押しする役割を果たしています」。

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