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神秘の針刀――改良で生まれた針灸針による中国医学の革新的発展
本誌記者・李南  ·   2020-01-19  ·  ソース:北京週報
タグ: 医学;革新;社会
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北京から来たエレベーター修理工の王さんにとって、一つの小さな器具が慢性的に続く頭痛を一年の間取り除いてくれるとは考えてもみないことだった。6年前に頚椎症と診断されてから、この26歳の若者はずっと頭痛に悩まされてきた。「さまざまな痛み止めの薬や西洋医学の治療方法を試しましたが、全く効果はありませんでした」と王さんは語った。

仕方なく、この絶望した若者は針刀療法に頼ることにした。針刀療法とは中国の針灸術と西洋の解剖学が融合した低侵襲手術で、2018年まで王さんはその名前を聞いたことすらなかった。彼にとって驚きだったのは、針刀療法を3回受けたのち、頭痛がすぐさま和らいだことだ。王さんいわく「ここ1年は全く痛みがありません」とのことだった。

そのため、2020年の初めに頭痛が再び始まった時、王さんは寸分も迷わず北京中医医院疼痛科の肖徳華医師に予約を入れた。昨年、針刀で王さんの頚部の治療を行った人こそ、まさしく肖医師だったのだ。

中国医学と西洋医学が調和した治療法

「針刀は発明されてから現在まで、まだ44年しか経っていません。発明者は江蘇省のとある病院の医師だった朱漢章先生です」と語る肖医師は、かつて朱医師に師事していた。現在は中華中医薬学会針刀分会の副会長を務めており、北京中医医院疼痛科の医師でもある。

2020年1月6日、北京で診察を行う肖医師(撮影・魏堯)

1976年、ある大工が斧で怪我をし、手のひらを骨折した。治療後、腫れが引いて骨もくっついたが、物を握ることができなくなった。大工は多くの医者に診てもらったが、よい解決方法は見つからなかった。

そうしてようやく探し出したのが朱医師だった。朱医師はある大胆な試みを行った。それは、注射針を患者の手のひらに刺し、剥離を繰り返すことで、筋膜を骨からはがすというものだ。結果は成功で、大工の手は回復し、ついに斧を握れるようになった。

この成功に終わった試みは朱医師に一つの示唆を与え、針刀のアイデアが彼の頭の中で芽生えることにもなった。同じ年、初めて針刀が世に生まれた。それが針灸針と手術用のメスを一体化させた医療用器具で、「小針刀」と命名された。「針刀の刺激は一般的な針灸の30倍以上に相当します。針という形で人体に入っていき、メスという形で治療をするのです。針灸針に比べて治療効果がより早く現れます」と肖医師は説明する。

この発明は1988年に国の特許を得て、第37回ブリュッセル国際科学技術新発明博覧会でエウレカ金賞を受賞した。1990年代初めには朱医師による針刀学の専門書が出版され、19種類の言語に翻訳された。2003年、針刀学は国家中医薬管理局が認める新たな学科となった。

肖医師はもともと中国東北地方の黒竜江省で針灸・按摩を行う医師だった。1992年、肖医師はこの新たな療法を知ったのち、朱医師の門下に入って針刀療法を学び始めた。

2006年、北京中医薬大学と湖北中医薬大学は初めて針刀専攻の学部生を募集した。肖医師によれば「ここ数年、針刀を生業とする人の数は何倍にも膨れ上がっています」とのことで、肖医師の推定では現在中国で約50万人前後の人々が針刀に携わっているという。

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