議題の見どころ
中日両国の首脳がここしばらくの間に何度か会見し交流したことは、両国関係にとって極めて重要な意義を持っている。両国の政界要人と民間の人々による努力は、両国関係の改善と発展に新たな息吹きを注いでいる。日本各界は今年2月以降、複数回にわたって訪中団を組織し、相互理解の増進と目下の課題の打破に貢献してきた。とりわけ注目に値するのは、今年5月に日本自民党の二階俊博総務会長が日本の財界や文化界の人々総勢3000人余りを引き連れて行った訪中活動である。習近平主席は人民大会堂で彼らに会い、重要講話を発表した。このことは、目下の中日関係の改善に対する重要な努力と言える。このような努力はまだ多くあり、いずれもフォーラムの注目点となる。
中日両国は、アジアの第一と第二の経済国であり、両国の協力と交流は双方に直接影響するだけでなく、アジア経済の発展さらには世界経済に対しても重要な影響をもたらす。このため両国は、地域の経済発展と世界経済の安定に対しても共同の責任を負っている。こうした緊密な関係があることは、中日両国をある意味で運命共同体としており、手を組めば両方が利益を得、戦えば両方が傷を負う状況を作り出している。両国経済の発展は互いにとって重要な影響を生み、中日経済がどれほど協力できるかは地域と世界の経済発展にも影響する。この意味では、このフォーラムにはさらに、同一の地域経済体において中日両国が果たすべき役割をいかに発揮するかという新たな課題を担っていると言える。