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周明偉氏が語る「北京—東京フォーラム」
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· 2015-10-13 |
タグ: 北京—東京フォーラム;周明偉;中日交流 | 印刷 |
戦後70年という歴史的なチャンスと命題
中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利70周年である今年は、フォーラムにとって特殊な年である。この日本軍国主義の中国に対する侵略戦争は、人類の歴史における光と闇、正義と悪の対立であり、最も長期にわたる、かかわった人数の最も多く、損失の最も大きな戦争であり、中国人民が平和を勝ち取り、平和を防衛し、全面的な勝利を得るために最大の代価を払った戦争であった。侵略戦争に反対して世界の平和に果たしたこの貢献を記念し続けることは、勝利を祝うためというよりも、未来を切り開き、平和を守る確かな力を形成するためである。習近平主席は、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利70周年の記念大会における重要講話で、18回にわたって平和という言葉を繰り返した。平和を勝ち取り、平和的発展を堅持し、平和的発展を防衛することは、我々が戦争を記念する主旋律であると同時に、平和的発展や共同発展を訴える中国人民の理念と決意を世界に示すことでもある。70周年の記念活動による中日関係の発展は、今年のフォーラムに多くの新たなトピックを加えるものとなる。
戦後70年にわたって、中日関係の発展には、新たな平和的要素が絶えず増え続けてきた。しかし我々はまた、不安を誘う要素があることにも気付いている。中日両国が、第2次大戦の勝利の成果を本当に守り、両国関係の長期的で健全な発展を確保できるかは、両国関係に出現している新たな問題をいかに処理するかにかかっている。日本の政界には現在、注目すべき新たな動向が現れており、中日関係の平和的発展に変数をもたらしている。
最近、日本では安保法制の改定が行われ、日本の各界の人々の大きな関心を集めた。日本の民衆はこの平和の問題に対し、まれに見る大規模な深いレベルの反応を示した。日本の民衆の平和に対する呼び声は、日本政界に対して発された声であるだけでなく、国際社会に向けて発された声でもある。この声は、平和的発展と共同発展を望む中国人民の願いとも共通点を持っている。これもまた、我々がフォーラムにおいて共通認識を形成することが可能な話題の一つとなる。安保法制の改定は日本の内政ではあるが、その内容は周辺の安全にかかわる。日本の政府と政治家が、第2次大戦の勝利の成果にいかに向き合い、戦後の国際秩序の立場と態度にいかに向き合い、日本の民衆の平和の呼び声にいかに向き合うかを、我々は引き続き高く注目していかなければならない。
双方の相違をいかにコントロールし、平和発展の局面を守るかも、フォーラムで関心の集まる議題となる。中日双方の多くの有識者はすでに多くの建設的な意見を提出し、中日両国がいかに平和的に発展し平和的に付き合うかを新たな議題としようとしている。こうした提案はいずれも、前向きで実務的で展望に富んだものである。
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