中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 文化 >> 本文
  • descriptiondescription
欧州で人気が高まる中国SF文学
  ·   2020-02-19  ·  ソース:人民網
タグ: SF;文学;文化
印刷

フランス誌「Le Nouveau Magazine Littéraire」のコラムニストで文芸評論家のアレクシス・ブローカ氏はその評論で、中国のSF作品に反映されている中国人の未来の科学技術に対する態度や、科学技術と人類の関係をどう処理しているのか、人と宇宙文明との関係をどう見ているのかといった点には、中国式の道徳や価値体系が映し出されており、読者が現代中国と中国人をさらに深く理解する一助になっている。この角度から言うと、SF小説は中国社会の変化を映す鏡のようなものであり、今後宇宙の秩序において中国が果たす役割に世界が期待していることを物語っているともいえよう。

SF小説は欧州文学において常に非常に重要な地位にあり、「SF小説の父」と称えられるフランス人作家のジュール・ヴェルヌや、英国人作家のハーバート・ジョージ・ウェルズなど、お馴染みのSF作家を輩出してきた。1900年、ヴェルヌのSF小説「八十日間世界一周」が中国語に訳された初のSF小説として出版されると、その後多くの小説が続々と中国に紹介された。1世紀あまりを経て、これらのSF作品は無数の中国人読者に宇宙に関する啓蒙を与え、そうした読者の中には劉慈欣もいた。そして今、「劉慈欣SF漫画」シリーズ作品が欧州の出版市場に進出していくにつれて、より多くの優れた中国のオリジナル漫画コンテンツが世界の主流出版市場へと大規模に進出し、中国とフランス、そして中国と欧州との民間文化交流を促進するうえでプラスの作用を果たしていくだろう。

「劉慈欣SF漫画」シリーズ作品は紙版が発売されるほか、デジタル版も同時出版される予定で、より活き活きとした出版形式で、原作小説より分かりやすく、文化に馴染みがないために感じる読みにくさを減らし、中国のSF小説がより多くの一般読者に受け入れられ、好まれやすいようにしている。漫画シリーズのフランスでの出版元で、大型漫画出版グループであるデルクール社のデルクール編集長は、「優れたストーリーと専門的な審美眼によって、このシリーズ作品は高い市場価値を備えている」と作品に対する自信を口にした。

先ごろ発表された「2019年度中国SF産業報告」によると、中国のSF市場の2018年生産額は17億8千万元(1元は約15.73円)で、2017年比で83.5%成長した。2019年のSF市場生産額は引き続き成長しており、上半期だけですでに13億8千万元に迫り、2018年の通年の77%に達している。勢いよく発展するSF環境はSF文学の創作に肥沃な土壌を提供し、中国SF文学作品の海外展開にとってもより多くの機会を提供している。科学的思考と中国の文化価値に基づいた優れた作品が海外の出版社によってますます紹介され、より豊富で多元的な宇宙観と、より輝かしく多彩な文化の情景を世界の読者に届けることだろう。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年2月19日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860

中国語辞書: