2点目は、日本企業のプロモーションが単一的であることだ。現在、多くの日本企業がこれまでの新聞、雑誌などの伝統的な広告媒体でのプロモーションで止まっている。だが、よく知られているように、中国のマイクロブログなどの新媒体が勢いを増しており、すでにこれまでの伝統的な媒体を駆逐するまでになっている。中国互聯網データセンターの7月19日の統計では、6月末までに中国のネット人口はすでに4億2770万人を超えている。新媒体のユーザーはすでにこれまでの媒体を大きく超えた。日本も、新興メディアに対するアプローチを進め、プロモーションを強化すれば、半ば成功したようなものだ。震災後、日本の一部からは中国人留学生の招聘が続いている。現地を旅行したことを彼らが中国語で書いたブログを公開することで、思いがけない広告効果が上がる。
3点目は、日本は宣伝すべき重点となる突破口を見つけられていない。現在、日本各地の行政はご当地の観光資源を開拓し、温泉、花見など現地ならではの日本文化を強力に宣伝している。だが、中国人観光客に対しては、こうした観光資源ははじめて触れるものばかりで新しいものに過ぎない。時間がたつと徐々に興味が薄れていく。最後に買い物だ。実際、中日両国の文化は源遠流長(源と遠ければ流れ長し)のとおり、日本の多くの文化は中国由来が多い。こうした日本文化と中国文化の結合店を見つけることが、宣伝ポイントになる。中国人観光客の日本文化に対する親近感を呼び、中国が歴史の中で忘れてきた文化の再発見にもなり、中国人観光客に「栄えていた唐代の夢」を思いださせることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月9日 |