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2010低炭素生活進行中  
四合院の低炭素生活心得
 

一本の木は毎年CO218.3kg吸収する2009年、居民委員会は地域の緑化活動を企画し、各世帯に花や野菜の種を無償で配布、住民たちが自宅の前庭で栽培することを奨励し、最優秀ガーデナーを選出して表彰した。今年、居民委員会は地域内の空き地を再度整備し、「遠洋緑色基金」と協力して緑化活動を展開した

新計画を紹介すると同時に、居民委員会の姫さんはさらに2007年の石炭から電気への改造プロジェクトを振り返った。周知の通り、平屋建て住宅のエネルギー消費によるCO2排出は主に冬季暖房によるものだ。真冬になると、どの家でもストーブをたいて石炭を燃やすだけでなく、一酸化炭素を直接排出していた。こうした現状を変えるために、政府は巨大な資金と物資を投じて、北京の老朽化した平屋建て住宅の暖房システムを改造した2007年、南鑼鼓巷の住民は石炭ストーブに別れを告げ、省エネで環境にもやさしい電気暖房器具を取り付けた使用に際しては、政府は住民に夜10時から朝6時までの間に電気暖房器具のスイッチを入れることを奨励した。こうすると電気代は1kwhあたり0.3元のオフピーク時電気料金(ピーク時の電気料金は1kwhあたり0.48)になり、さらに1kwhあたり0.2元の補助が受けられる。計算すると、四合院の住民がオフピーク時電気料金で暖房をすれば、1kwhあたりの電気代は0.1元ですむことになる 

居民委員会の指導を受けて、南鑼鼓巷地区の住民たちは皆自分なりの低炭素生活の心得を持っている居民委員会の姫さん本人を例にとると、姫さんは車も免許も持っているのに自転車での外出を続けている。自分で省エネをするほかにも、次世代への教育も非常に重視している。まだ幼い息子の話になると、「息子は小さいとは言うものの、省エネのいい習慣が身についています手を洗う時には、蛇口はいつも一番小さくしか開けないし、石けんをこする時には蛇口を閉めておいて、絶対に水をムダに流したりはしません」と誇らしげだ。南鑼鼓巷54号院に住んでいる楊秀萍さんは退職した一般労働者だ省エネ経験について話が及ぶと、楊さんは悠然と語ってくれた。楊さんは、中国はエネルギー不足の国で、水資源は特に欠乏しているのだから、子孫や後の世代が資源を使うことができるようにするためには、今から省エネに努力し始めなければならないと考えている生活の中で、楊さんは自宅の流しの下にプラスチックの管を設置して野菜や衣服を洗った水をバケツの中にため、トイレを流したり、床をふいたり、庭を掃除したりするのに使っている。また、かつて南鑼鼓巷の住民だった李さんは、今は付近のマンションに引越したが、生活する上で省エネや低炭素のいい習慣をまだ続けている。ちょっとした手間仕事をするのが好きな李さんは自宅の照明系統を自分で取り付けた。電球を全部省エネのものに取り換えた上に、どのライトにも個別のスイッチをつけて、厳格に実際の必要に応じて電気をつけている。「どこにでも気をつけてさえいれば、生活の中で省エネできるところはいくらでもあります。例えば、服にアイロンをかける時、最後の何枚かはアイロンの電源を切って予熱でかけています。家の台所のコーナーにはたいてい大小さまざまな紙の箱が置いてあります。これはゴミ分別の時により分けたもので、ゴミ回収ステーションに持っていけば再利用できます。」李さんは興味の趣くままに自分の省エネの秘訣を明かしてくれた。「自家用車を持っていたこともありますが、売ってしまいました北京の公共交通はとても便利。徒歩、自転車、路線バスのいずれにしても、車を運転するより健康的だし、省エネやCO2削減にもなるのだから、もちろん喜んでそうしますよ。もう運転はしないと思います。」 

世界的な気候変動への対応を背景に、低炭素生活スタイルが贅沢や豪華さの追求に取って代わる時が来ている。市民の熱心さは低炭素社会を構築するキーだ南鑼鼓巷居民委員会の姫さんが最後に記者に語ったように、一般市民の省エネの動機は最も素朴なもので、もしかしたら生活支出を節約したいだけかもしれない。しかし、結果的に低炭素が実現しているのであれば、動機をあれこれ言う必要はないのではないか?今沸き起こりつつあるこの熱意は、奨励していかなければならないのだ。

「北京週報日本語版」2010年3月10日

 

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