10、人材優先戦略 

人材は一つの国の総合国力をはかるうえでの重要な指標であり、人材優先は知識の尊重、人材の尊重を現実面から示している。2015年の第18期五中全会は人材を優先発展戦略とするとともに、それを非常に高い位置に置いた。この戦略を実施するための主な措置は次の通りである。すなわち、第13次五ヵ年計画期間中に中国は、△人材制度を優先的に刷新して、人材発展体制の改革と人材発展政策の刷新を推し進め、国際競争力のある人材活用制度の優位性を確立する、△人材資源の開発を優先的に行い、学科・専攻の配置と人材育成の仕組みを最適化するとともに、生産要素の配分を市場の働きに委ねる改革を深め、人材・資金・科学研究成果などが都市・農村間、企業・大学・科学研究機関間で秩序だって移動するよう促す、△人材構造の調整を優先的に行い、「高度・精鋭・先端・稀少」の方向性を際立たせ、重要人材プロジェクトを実施し、戦略的視野をもつ科学者、科学技術リーダー人材、企業家人材、高技能人材を数多く見出し、育成し、集めることに力点をいれ、△稀少人材の引き入れを優先的に行い、差し迫って必要な人材をより力を入れて引き入れる。