2010年3月3日、愛知県で出荷を待つトヨタのハイブリッド車「プリウス」(AFP通信)
リコール難という現状
中国は04年からリコール制度を実施した。責任を負う政府機関は国家品質検査総局。
中国市場での10年のリコールは延べ123回。回収率では輸入車が合弁生産車を大幅に上回った。
10年の輸入車は約70万台で、総販売台数に占める割合は4%にも達していないが、リコールは延べ85回と、全体の70%近くを占めた。
ゼネラル・モーターズ(GM)は10年、中国での販売台数が初めて米本土を抜き、中国が世界最大の市場となった。GMの同年の中国でのリコールは3万6509台で、すべて輸入車。だが、国内合弁生産車のリコールは1台もない。その年、GMは米本土で約400万台を回収している。
04年以来、中国市場でのリコールは延べ300回余りに上っており、クライスラーにランドローバー、ベンツ、BMW、レクサスなどほとんどが高級車だ。一方、中国自主ブランド車は逆に極めて少なく、10年はわずか3万9000台。
総体的に、中国市場でのリコールは輸入車が合弁車、自主ブランド車を上回っている。
中国市場で最大の保有台数を誇る合弁車、ジェッタとサンタナはそれぞれ200万台を超えているが、リコールは一度もない。
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