眉村卓のノンフィクション小説「妻に捧げた1778話」が、このほど中国で出版された。本書の内容は、作者自身と妻の物語である。妻が癌にかかり、余命1年と宣告された。妻のために、作者は一般人には想像もできない方法を思いついた。妻のために毎日短い物語を書き、心ゆくまで笑わせたのだ。こうして夫婦は「物語を書き、物語を読む」約束を守り続け、妻は奇跡的に5年間生きた。妻が亡くなるその日まで、作者は物語を書き続け、最後に世界を感動させる「また一緒に暮らしましょう」を書き上げた。本書は1778篇の物語のうち19篇を収録し、妻と共に病魔と戦った日々を記し、40年以上に渡る結婚生活を振り返った。
眉村卓(本名は村上卓児)は1934年に大阪市に生まれる。大阪大学経済学部を卒業し、会社員を経て作家デビューを果たした。現在は大阪芸術大学の教授を務め、代表作には、「なぞの転校生」、「ねらわれた学園」、「消滅の光輪」(泉鏡花文学賞、星雲賞受賞作)、「時空の旅人」等がある。2002年5月、愛妻の悦子を癌で亡くした。
【本書の注目点】
1、同名の映画が日本で上映され、興行収入ランキングでトップに輝いた。
2、映画書籍評価サイト「豆瓣」や中国版ツイッター「新浪微博」で高評価を得ており、転載が後を絶たない。
3、本書は稀に見る良作で、愛を見失った現代において、人々の愛に対する自信を呼び覚ます。
「人民網日本語版」2012年1月12日
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