蘭辛珍
2012年1月1日から、中国政府は輸入関税を一部調整し、730品目余りに対し平均税率4.4%という比較的低い輸入暫定税率を適用した。これは最恵国税率より50%以上低いものだ。今回の措置は、中国が実施した新たな構造的減税政策である。
農産品を加工する山東省文登市山泰食品有限公司の従業員 (郭緒雷撮影)
世界経済の成長が鈍化し一部の国は輸入を減らしている状況にあって、中国のこの輸入拡大の減税措置は世界の主要国にとって間違いなく福音だ。この措置によって、各国製品の中国市場における競争力が高まるだろう。
一方中国にとっては、輸入品の価格低下と国内消費の拡大を促進すると見られる。
輸入関税のほかにも、中国政府は多くの減税措置を取っている。2011年12月25日に開かれた全国財政工作会議で、財政部の謝旭人部長は「中国は2012年も構造的減税政策を継続し、これを最適なものにしていく」と述べた。
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