習近平国家副主席は18日午前、バイデン米副大統領と人民大会堂で会談した。両氏は両国関係および世界や地域の共通関心事について踏み込んで意見交換し、「新たな情勢の下で中米は、より広範な利益とより重要な責任を共有する。協力の一層の強化は両国および世界の人々の共通の願いだ。双方は共に努力し、中米協力パートナーシップのたゆまぬ前進を図らなければならない」との考えを強調した。
習副主席は「40年前、中米首脳はピンポン外交から世界を動かし、中米関係の改善と発展の歴史的な章を開いた。今年1月、胡錦濤主席の訪米成功により、中米関係は相互尊重と相互利益に基づく協力パートナーシップの構築という新たな段階に入った。複雑に入り組んだ、急速に変化する世界を前に、双方にとっては協力が唯一の正しい選択である。中国側はこれまでと同様に中米関係を強く重視する。中米協力パートナーシップのたゆまぬ推進のため、米側と共に努力したい」と述べた。
バイデン副大統領は中国の悠久の歴史と世界に対する貢献への深い敬服の意を表すとともに、改革開放以来の多大な成果を祝した。バイデン副大統領は「米中両国民には友好的感情がある。米国は中国の持続的で着実な発展を歓迎し、緊密かつ強力で永続的な友好関係の構築に尽力する。歴史はこうした関係の構築が正しい選択だったことを証明するだろう」と述べた。
習副主席は中米協力パートナーシップの一層の発展ついて(1)中米協力パートナーシップの大きな方向性を揺るがず、しっかりと捉える(2)包括的・互恵的経済パートナーシップを深める(3)中米関係の健全で安定した発展を確保する鍵は互いの核心的利益の尊重だ(4)中米グローバルパートナー協力を一層強化する----の4提案を示した。
バイデン副大統領は両国関係の一層の発展に関する習副主席の意見に賛同。「戦略的相互信頼は米中関係が持続的かつ安定して発展していくための鍵だ。接触を増やし、相互理解と戦略的相互信頼を深めて、戦略上の誤った判断を避けるべきだ」「米中協力は世界経済の安定にとって非常に重要だ。米国は中国経済の持続的成長を歓迎する。世界経済の安定成長を確保するため、中国側と共に努力したい」と表明した。また「米側は台湾、チベット問題が中国の核心的利益であることを十分に理解し、引き続き『1つの中国』政策を揺るがず遂行し、『台湾独立』を支持せず、チベットが中華人民共和国の不可分の一部であることを完全に承認する」と重ねて表明した。さらに「中国側との協力を強化し、地域の重要問題やグローバルな問題を適切に処理して、地域と世界の平和・安定を促したい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年8月19日
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