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◇南京から蝶友夫妻がやって来た◇
~日本で虫好きな子供が多いのに驚く~ |
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家) · 2017-06-19 |
タグ: 南京;チョウ;中日交流 | 印刷 |
◇将来は南京にも生きた昆虫館を◇
張さんはこれらの子供たちを見て、「日本には昆虫の好きな子供が多く、虫を大切に思っているのは、このように生きた虫に直接触れる教育をしているからだろう」と感心していた。
拡大鏡を使ってオオカマキリの様子をじっと観察する小学生
もしも中国にこのように生きた昆虫を観察できる昆虫館があったら、「虫たちは子供に捕まえられて殺されてしまうだろう」と心配していた。「このように生きている昆虫を子供に見せて、虫もヒトの仲間なのだ、ということを教育しなければならないとの考えが、中国にはまだないのが残念だ」と、日本の環境や自然を大切にする教育を羨ましがっていた。
張さんは今年春、南京市内に中国で初めての「中華虎鳳蝶自然博物館」を開館した。中華虎鳳蝶は中国では国家第2級の保護動物に指定されており、チョウの専門家にとっては“国宝”級となっている。館内には中華虎鳳蝶の卵、幼虫、蛹、羽化するまでの成長記録写真や研究論文の他、世界各地の代表的な蝶の標本400種ほどが展示されている。同館長の張松奎さんは、「この自然博物館は標本や資料がそろっているだけでなく、中華虎鳳蝶を保護するための教育基地となることを願っている」と話している。
日本の多摩動物園の昆虫館で、活き活きとした子供たちの姿を見て、「将来にはこのように大きな温室を作って、中国の子供たちにも生きた昆虫と接触できる機会を作ってやりたい」と将来に期待していた。(写真はすべて筆者写す)
「北京週報日本語版」2017年6月19日
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