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◇安倍晋三首相の「真珠湾訪問」◇
~アジア各地との平和外交につなげよう~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2016-12-23
タグ: 安倍晋三首相;真珠湾;政治
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安倍晋三首相は、今月暮れの26、27日に米国ハワイの真珠湾を訪問し、犠牲者を慰霊する。このことは12月5日夕方、安倍首相から唐突に発表された。今年は5月にオバマ・米大統領が、現職大統領として初めて広島を訪れたのに続き、日本からは日米開戦の発端となったハワイの真珠湾を安倍首相が訪問するというので、6日の日本の主要各紙はすべて1面トップのニュースとして報道した=写真= 

ハワイ真珠湾の奇襲攻撃で日米開戦、広島・長崎の原爆投下で終戦となったことから、日本の新聞メディアは「日米協調」「日米関係安定」など日米関係が中心の報道になった。しかし、安倍首相の真珠湾訪問は、日米関係だけでなく中国、韓国などアジア諸国との慰霊の平和外交につなげる観点からの報道が少なかったのは残念だった。 

◇植民地や“侵略戦争”への配慮を◇ 

今年5月、オバマ大統領が広島を訪問した時、私はこのブログで「ハワイ、南京での献花につなげよう」と、安倍首相の次の行動を促した。ハワイ・真珠湾の訪問は実現することになったが、次の南京での献花やアジア諸国への慰霊の旅の予定はまったく立っていない。日本の報道メディアはなぜそのことを指摘しないのだろうか。1910年日韓併合、1931年満州事変、1937年南京事件など植民地や“侵略戦争”で計り知れない苦しみを味わったアジア諸国の人たちに配慮してこそ、日米和解の意義も強まると思う。 

≪平和と安定、繁栄の柱になってきた戦後の日米関係だが、そんな両国の国民にとっても「広島・長崎」と「真珠湾」はそれぞれに感情的なトゲとして残っている。その心の和解への大きな一歩となればいい。≫(12月8日毎日新聞「余禄」)安倍首相の真珠湾訪問をテーマにしているので、日米関係が中心になるのは仕方ないとしても、日本にとって戦後の“トゲ”は中国、韓国との関係にもある。とくに「南京事件」に関しては、ことある度に日中関係を軋ませている心に刺さったトゲとなり、国交が回復して44年経った今でも両国民に痛みを与えている。

 

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