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◇「広島訪問」後は日本が行動を◇
~ハワイ、南京での献花につなげよう~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)  ·   2016-06-06
タグ: 広島;G7;社会
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◇自ら作った折り鶴4羽に思いを込め◇

オバマ大統領の広島訪問は、当初米国内では「謝罪」を意味することになると懸念されていた。しかし、広島にはそれまでに、ナンシー・ペロシ下院議長(2008年9月)、ジョン・ルース駐日大使(10年8月)、キャロライン・ケネディ駐日大使(15年8月)、ジョン・ケリー国務長官(16年4月)らが訪れている。この事前の訪問で、被爆者らは強く謝罪を求めるよりも、現地に来て被爆者の実相を知ってほしいという要望の強いことがわかった。このため、米国内にも広島訪問への懸念が薄くなり、現職米大統領の被爆地・広島初訪問につながった。

オバマ大統領は伊勢志摩サミットを終えた5月27日夕、広島入りするとまず広島平和記念資料館を訪れた。その際、自ら折ったという折り鶴4羽を持参して同館に寄贈した。資料館は10分足らずの視察で、原爆死没者慰霊碑に献花した後、17分間演説をした。

私はこの模様をテレビ中継でずっと見ていたが、資料館を見た所感にはまったく触れず、すぐに予定していた原稿を見ながらスピーチしたことを不思議に感じた。通常であれば、悲惨な遺品が展示されている資料館視察の感想を述べた後、スピーチに入るところだろう。「生々しい原爆のむごさを伝えている資料を直接見て、何も感じなかったのだろうか」と私はいぶかった。しかし、オバマ大統領が自ら作った折り鶴4羽を持参して資料館に寄贈したことを知り、疑念は解消した。「謝罪」という言葉は使わなかったが、その思いを4羽の折り鶴に込めたのだと思う。資料館を出てすぐにその所感を述べれば、「謝罪」の気持を表現せざるをえない。そのためすぐスピーチに入ったのだろうと考え直した。

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