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オバマ大統領広島訪問、「加害国」日本に謝罪すべきか
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· 2016-05-13 |
タグ: 広島;核軍縮;政治 | 印刷 |
広島。この第2次世界大戦時に原子爆弾の爆撃を受けた日本の都市は、5月下旬にオバマ大統領の訪問を受けることになった。現職の米国大統領が広島を訪問するのはこれが初めてである。第2次世界大戦時の軍事重要都市であり、被爆地でもある広島は「加害者」と「被害者」という2つの顔をあわせ持っている。「オバマ大統領は訪問すべきか」、「謝罪すべきか」、日本はこれを機に「被害者カード」を切るのか。これらの問題をめぐる議論はつきない。
「広島と長崎についての記憶を、世界の人々は心に刻んでいる。大統領の任期中にこの2都市を訪問する機会を持つことができれば光栄なことだ」。オバマ大統領は2009年に初めて日本を訪問した際、こう語っていた。
1945年、米国は広島と長崎に原爆を投下。20万人余りが死亡し、日本の降伏につながった。
5月10日、日本と米国は共同で、オバマ大統領が同月27日に広島に対する歴史的訪問を行い、その際には安倍晋三首相も同行すると発表した。この訪問の目的は、オバマ大統領の核不拡散における努力をアピールすることにある。
70年来、任期中にこの2都市を訪問した米国大統領は誰もいない。米国が当時の原爆攻撃について謝罪したと受け取られることを懸念する声があったからだ。
しかし、8年の任期を間もなく終えるタイミングで広島か長崎に行くことは、オバマ大統領にとっては「行かないわけにはいかない」政治ショーでもあるようだ。オバマ大統領は世界の核兵器削減と核攻撃リスク低減を任期中のシンボリックな課題にしている。2009年のノーベル平和賞受賞の重要な理由もそれだった。
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