閉幕式終了後の記者会見で質問に答える中国国際出版集団総裁の張福海氏(撮影・本誌記者李一凡)
また各領域に及んだ議論の成果として、第13回「北京-東京フォーラム」の「北京コンセンサス」が発表された。「北京コンセンサス」の中で、両国は共通の利益をより拡大するために関係を改善し、協力関係をさらに強化する必要があると指摘され、朝鮮半島の非核化の目標を堅持し、新たな核の脅威の出現を許さず、平和的手段によって脅威を取り去り、争いを解決するという原則を共有するなどの内容を含む5点に関して中日両国の合意が得られた。
閉幕式の最後には中国国際出版集団副総裁の王剛毅氏と日本言論NPO代表の工藤泰志氏が、それぞれ中国側と日本側主催者を代表して謝辞を述べた。
王剛毅氏は「各分野での議論を通じて、中日両国の合意を得て『北京コンセンサス』として発表できたことは大変嬉しく思う。本フォーラムで行われた対話は、中日関係改善にプラスに働くだろう。今後も引き続き日本側の主催者と努力をしていきたい」と、今後も協力と努力を続ける姿勢を示した。
工藤泰志氏は「本フォーラムでは議論の質の高さや視野の広さが際立った」とし、「今後は日中間の共同作業が必要であるという覚悟を固めるフォーラムにもなった」と語った。
全体会議および閉幕式終了後には記者会見が行われ、中国側から中国国際出版集団総裁の張福海氏ら、日本側からは公益財団法人国際文化会館理事長・元国際連合事務次長の明石康氏らが出席し、中日両国の記者からの質問に答えた。