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新時代に入った中国
本誌記者 蘭辛珍  ·   2017-10-23
タグ: 第19回党大会;新時代;政治
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政治面では、報告は次のように強調した。「社会主義民主政治を発展させるのは、人民の意志を反映し、人民の権益を保障し、人民の創造的活力を引き出し、制度体系によって人民主体を保証するためにほかならない」。 

民生面では、報告は民生保障改善のレベルを高め、社会統治の強化革新を進めることを打ち出した。「人民を導いて素晴らしい生活を実現することは、わが党の終始一貫した奮闘目標である」と習近平総書記は述べている。 

中国の経済発展が全世界に注目される成果を上げた後、いかにして人民群衆が経済発展の成果を享受できるようにするかは、中国共産党の職責である。そのために、報告は①教育事業を優先的に発展させる、②雇用の質と人民の所得水準を向上させる、③社会保障体系の整備を強化する、④断固として貧困脱却の堅塁攻略戦に勝利する、⑤「健康中国」戦略を実施するといった民生を改善し、その発展を促進する措置を打ち出した。 

報告はさらに、生態文明体制改革を加速し、「美しい中国」を建設することを打ち出した。報告は、①グリーン発展を推進する、②際立った環境問題の解決に力を入れる、③生態系の保全に力を入れる、④生態環境監督管理体制の改革に取り組むなど生態文明建設の加速に関する具体的措置を打ち出した。 

このほか、報告は文化の繁栄促進、国防軍隊の現代化推進、「一国二制度」などについても具体的な手配を行った。 

第19回党大会報告が中国経済、政治、社会発展などについて行った全面的手配を見渡してみると、そのすべてに中国共産党の開放・包摂・グリーン・協調・共有の発展理念が体現されている。 

新時代における新たな世界観 

「世界は大発展大変革大調整の時期にあり、平和と発展は依然として時代のテーマである。世界の多極化、経済のグローバル化、社会の情報化、文化の多様化が深まり、グローバルガバナンス体系と国際秩序の変革が速まり、各国間の連携と相互依存が日増しに強まり、国際的な力関係がより均衡し、平和的発展の大勢が逆転しえないものとなっている。一方、世界が直面している不安定性不確定性が際立っており、世界経済成長の原動力が不足し、貧富両極化の問題がますます深刻化し、地域的な緊張紛争が相次ぎ、テロリズム、ネットセキュリティー、重大な伝染病、気候変動など非伝統的安全保障上の脅威が広がり続け、人類は多くの共通の試練に直面している」。中国共産党はその第19回党大会報告でこのように現在の世界情勢を判断した。 

中国は目下世界第2の経済体であり、小康社会の全面的完成に従って、中国の総合力はさらに向上していくだろう。「国が強くなると必ず霸権を唱える」。これは次第に強大化する中国に国際社会が警戒心を抱く理由の1つである。しかし第19回党大会報告を読んだ後は、こうした警戒心をすっかり解くことができるだろう。中国共産党は終始平和的発展路線を堅持し、「人類運命共同体」の構築を推し進めるべく努力しているからだ。

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