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潘基文国連事務総長「国連は重大国際問題をどう
扱うべきか」 |
本誌記者 李雅芳 · 2016-07-11 |
タグ: 国連;潘基文;政治 | 印刷 |
欧州難民危機の解決には世界各国の団結が必要
近年、中東や西アジア、アフリカ地域で戦乱などにより大規模な移民が生まれ、大量の難民が欧州に流れ込み、欧州社会に一定程度の動揺をもたらしている。欧州各国はそれぞれの立場から、難民の受け入れに関する態度が異なっており、それによって難民問題が深刻さを増している。潘事務総長はこれについて、「難民の大量流動は極めて挑戦を伴う難しい国際問題だ」と率直に述べた。
潘事務総長はシリアを例に取り、「6年の暴力衝突によって100万に上るシリア人がふるさとを追われた。450万人が海外各地に逃れ、1200万人がシリア域内で生活が困難な状態にあり、60%近くのシリア人が直接衝突の影響を受けた」と述べた。
「アフガニスタン、イラン、パキスタン、リビア及びその他の場所からの難民と移民も非常に多い。従って、多くの国にとって、難民危機はすでに早急に解決を要する問題の1つになっている」と潘事務総長は語った。
欧州難民危機について、潘事務総長はEUの指導者に対し「これは一部の人の危機ではなく、世界の団結に影響する危機だ」と繰り返し戒めてきた。潘事務総長は、「世界各国が一致団結し、同情心と指導力を見せて初めて難民危機を解決することができる」と指摘した。
今年9月19日、国連はサミットを開催し、開催当日には移民・難民に関する特別会議も予定している。潘事務総長は、「これらの会議を通じて世界的な共通認識に達することを望んでいる。これは非常に重要だ。いかなる国或いは国家集団であっても単独でこの問題を解決することはできず、世界の共同行動こそが問題解決のカギだからだ」と語った。
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